メルセデスF1は、2022年パッケージの「良さを引き継ぐ」ために、水曜日に発表された『W14』で進化的アプローチを採用したと述べた。メルセデスは昨年のコンストラクターズ選手権で3位に終わり、サンパウロで1勝を挙げただけで、8シーズン続いたタイトル獲得に終わりを告げた。
シャシーを軽量化するため、黒とカーボンのカラーリングに戻したメルセデスは、W13の特徴である細いサイドポッドを維持し、フロントサスペンションのジオメトリーと冷却システムを修正した。「外から見ると、8年間も世界選手権を連覇しておきながら、その後に不調に陥ったので、図面を破って再出発するのではと思う人も多いかもしれないが、そうではない」とメルセデスF1のテクニカルディレクターのマイク・エリオットは語った。「W13には、好ましくない点とともに、多くの優れた点があったと考えている」「W14では、その良さを引き継ぎ、W13での問題点を修正した」マイク・エリオットは「この世代のクルマは、パフォーマンスが細部にまで行き渡っている。そのディテールの多くはフロアにあり、ファンからはあまり見えない」と説明する。「W14を見ると、W13のDNAを受け継ぎながら、多くの進化とディテールの改良がなされていることがわかる。驚く人もいるかもしれませんが、我々が行ったこれまでのテストではコンセプトから離れる理由は見当らなかった」「昨年直面した問題、特にバウンシングの問題は、クルマのジオメトリーに起因するものではなかった」「全体としては、W13のDNAを受け継ぎつつ、多くの進化と細部の改良を見ることができると思う」「もし、我々が変更したすべてのディテールとその理由を説明するとしたら、このクルマに費やされた膨大な労力を示すことになるだろう」