メルセデスF1は、“車を前進させる”ための継続的な取り組みの一環として、F1イギリスGPでW13に新しいパーツを導入する。前戦カナダグランプリでは、ルイス・ハミルトンが3位表彰台、ジョージ・ラッセルが4位でフィニッシュ。バクーとは対照的にメルセデスF1が苦しんでいた複雑な空力問題の解決に進んでいることを示した。
シルバーストンは過去9年間、メルセデスF1にとって狩猟場として非常に成功を収めており、その期間中、1レースを除くすべてのレースで優勝している。しかし、メルセデスF1のチーム代表であるトト・ヴォルフは過度な期待は禁物だと期待を抑えている。また、メルセデスF1のテクニカルディレクターであるマイク・エリオットは、W13を改善するための努力を惜しまないものの、チームの見通しについては現実的に物事を考えるようクルーたちに奨励している。「確実にできることの1つは、できる限りプッシュすることだ」とアイク・エリオットはメルセデスF1のYouTubeチャンネルで説明した。「我々はシルバーストンに新しいパーツをもたらす。我々は、車を前進させ、現状の車もしくはパッケージから、そして、追加する予定の新しいパーツからある程度のペースを得ようとしている」「だが、同時に、我々は自分自身に正直でなければならないと思う。現時点では、フェラーリとレッドブルのフロントランナーに少し遅れをとっている。通常のレースでは厳しいものになると思う」メルセデスF1は、今ではポーパシングの問題をしっかりと把握していると信じているが、グラウンドエフェクト効果を利用するために車を地面から数ミリ走らるとまだバンシングが発生している。しかし、マイク・エリオットは、シルバーストンのレイアウトと路面は、わずかではあるがW13に適していると予想する。「シルバーストンはバルセロナのように我々に少し適したサーキットになると思う。それでも、少し難しいかもしれない」とマイク・エリオットは語った。「何が起こっても、我々はできる限り強くプッシュしていく。我々が勝利に戻りたいので、ドライバーはできる限り強くプッシュしていく」「我々はチームのために勝ちたい。間違いなく勝ちたい。そして、我々は、皆さんやファンのために勝ちたいと思っている。何が起こるか見てみよう」