メルセデスF1のチーム代表を務めうトト・ヴォルフは、2022年シーズン中に“心の葛藤”があり、チームとF1を離れることを検討していたと明かした。トト・ヴォルフは、2013年にウィリアムズF1からメルセデスF1に加入。非執行会長であり、2019年に亡くなった3回のF1ワールドチャンピオンであるニキ・ラウダと緊密に協力し、チームを8回連続のコンストラクターズワールドチャンピオンシップに導き、2014年から2021年までのF1のハイブリッド時代を支配した。
ニキ・ラウダが70歳で亡くなったとき、トト・ヴォルフは、チーム内で起こっていることについてラウダと話すことができないのは難しいと感じたことを認める。「さらに、私の契約は期限が切れる予定であり、自分の株を売ることもできた。これはすべて内心の葛藤につながった。F1に留まりたいのか? まだ貢献できるのか? 他の誰かの方がその仕事をもっとうまくやれるのはないだろうか?」トト・ヴォルフは、F1でメルセデスに関与しているだけでなく、メルセデスEQフォーミュラEチームのパートナーでもある。「それについて考えるのはほぼ1年を費やした。『それについて考える』というのはまだかなり前向きな表現だ。私が感じたプレッシャーのせいで、それはかなりの自分自身を省みていた」「結局、私はメルセデスとF1を選んだ。ここで自分の居場所を見つけた。」メルセデスF1チームは、スペインでプレシーズンテストが開始される5日前の2月18日に2021年F1マシン『W13』を発表する。