メルセデスF1のパワーユニットには2021年の残り6ラウンドに向けてまだいくつかの信頼性問題があるが、チーム代表のトト・ヴォルフは、新しいパーツを投入することはせず、問題を可能な限り制限していく方針だと語る。2021年のシーズン終了にむけて、メルセデスF1は強力なエンジンを手にしており、ライバルであるレッドブルのホンダF1のパワーユニットよりもストレートで速さをみせている。
その一方で、ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスのエンジンには多くの信頼性の問題がある。トト・ヴォルフは、すべての問題を解決できるわけではないと説明する。「現時点で我々にできることは、問題を制限し、合理的な解決策を見つけようとすることだけだ」とトト・ヴォルフは Auto Motor und Sport に語った。トト・ヴォルフは、より信頼性の高い新しいパーツを投入して問題を解決するには手遅れだと語る。「新しいパーツを作ることにもはや意味はない」メルセデスF1は、ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスの問題を隠すことができない状況となっている。特にボッタスは、エンジンの信頼性の問題に苦しんでいる。バルテリ・ボッタスはすでに5基目のエンジンを走らせており、ルイス・ハミルトンはF1トルコGPで4基目のエンジン投入。ハミルトンの古いエンジンの1つは、レースで使用できなくなる可能性がある。ベルギーで導入された3基目のエンジンは、3レースしか完了していないが「そのエンジンを別のレースで使用できるかどうかはまだ決定していない」とトト・ヴォルフは語った。それでも、メルセデスのF1パワーユニットは過去数戦でストレートで優位に立っている。トト・ヴォルフは、シーズンを通した学習曲線を活用していると語る。「年初はまだ問題があったが、ルールとの組み合わせでクルマの理解が深まった。セッティングが違うことで、春夏よりもスピードが上がった」とトト・ヴォルフは語った。
全文を読む