メルセデスF1のトト・ヴォルフは、今年初めに提案されたロマン・グロージャンの“お別れF1テスト走行”の企画はまだ存続していると語る。昨年のF1バーレーンGPでのクラッシュで大炎上するマシンから奇跡的な生還を果たしたロマン・グロージャンは、負傷によって最後の2ラインを欠場したことで、2022年のハースでの最後のレースをせずに不本意な形でF1を去ることになった。
トト・ヴォルフは、ロマン・グロージャンにF1キャリアの締めくくりを与えるために、ルイス・ハミルトンが2019年にタイトルを獲得したW10をテストする機会をオファー。テストは6月にフランスのポール・リカール予定されていたが、米国でインディカーに参戦するグロージャンは、新型コロナウイルス対策のためのフランスの渡航制限と隔離期間の関係で延期となった。トト・ヴォルフは、ロマン・グロージャンのテストはまだ存続していると語る。「彼は間違いなくそのテストを行うことになる」とトト・ヴォルフは語った。「我々はそれにコミットしている。そして、それは実現するだろう。だが、見通しは立っていない」メルセデスは9月にテストを実行することを望んでいたが、インディカーのシーズン最後の3ラウンドが開催される。メルセデスのスポークスマンは、2022年に行われる可能性が高いことを明らかにした。「まだ日付は決まっていません。9月は可能性がありましたが、現在はそうではないため、2022年にずれ込む可能性があります。ですが、確実に行われます」ロマン・グロージャンは、インディカーで堅実なルーキーイヤーを過ごし、5月にインディアナポリスで初表彰台を獲得している。