メルセデスF1は、新型コロナウイルスに感染したことでF1サヒールGPを欠場するルイス・ハミルトンの代役として、ジョージ・ラッセルを起用することについてウィリアムズF1と交渉していると報じられている。7回のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンは、火曜日に新型コロナウイルス検査で陽性反応が出たことで10日間の隔離が必要となり、今週末のF1サヒールGPを欠場することが決定した。
その後、ルイス・ハミルトンの代役には様々な候補者の名前が挙げられたが、複数メディアノ報道によると、現在、ウィリアムズF1から参戦するジョージ・ラッセルがメルセデスF1のファーストチョイスであり、交渉が行われているという。2018年のF1チャンピオンであるジョージ・ラッセルは、現在もメルセデスの育成ドライバープログラムの一員であるが、2021年もウィリアムズF1で走る契約を結んでいる。報道では、ウィリアムズF1はジョージ・ラッセルをルイス・ハミルトンの代役としてメルセデスから走らせることを受け入れるとされているが、バーレーン・インターナショナル・サーキットのよりパワーセンシティブな“アウター”レイアウトで開催されるF1サヒールGPは、メルセデスエンジンを搭載するウィリアムズF1に今季初ポイントを提供する可能性があることでジレンマに陥っている。今年始め、ウィリアムズF1は、メルセデスが2021年のドライバーとしてジョージ・ラッセルを起用することを阻止。当時の副チーム代表を務めるクレア・ウィリアムズたっての希望で契約を1年延長する権利を行使した。しかし、その後、チームのオーナーシップはアメリカの投資企業ドリルトン・キャピタルに変更となり、一時は2021年にセルジオ・ペレスを起用することでラッセルがシートを失うとの噂も浮上した。したがって、ウィリアムズF1がパワーユニットのサプライヤーであるメルセデスF1と強気な態度をとる可能性は低いとされている。ジョージ・ラッセルは、7回のQ2進出を果たし、F1デビューしてから予選でチームメイトに負けたことがないが、いまだポイントを獲得できていない。将来のメルセデスドライバー、ワールドチャンピオン候補して期待がかけられているジョージ・ラッセルが、同じマシンでバルテリ・ボッタスに対してどのような走りをするかを見るチャンスでもある。ウィリアムズF1との契約が合意できない場合、メルセデスF1はリザーブドライバーのストフェル・バンドーンを起用することができる。バンドーンは今週末にバーレーンにいることが確認されている。発表は水曜日に行われるとされている。