メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、F1のいわゆる“ペイドライバー”の一部を擁護。それらに付随している軽蔑的なイメージは不当だと主張した。アストンマーティンの少数株主であるトト・ヴォルフが、レーシング・ポイントとアストンマーティンのオーナーであるローレンス・ストロールの息子であるランス・ストロールを擁護するのはある意味当然とも言える。
トト・ヴォルフは、ランス・ストロールが様々なジュニアタイトルを獲得してきたことを指摘。「父親が億万長者であるという理由だけで、彼はここにいるのにふさわしくないなど誰も言えないと思う」「彼は実際にその汚名に苦しんでいると思うが、それは正しくない」「彼は父親が成功したという事実に対する責任はない。そのようなバックグラウンドを持った男が世界で最もタフなスポーツのひとつを選んだことは実際には印象的なことだ」「正直なところ、それは私にとって議論することではない」また、トト・ヴォルフは、マクラーレンを共同所有している非常に裕福な父親の息子であるウィリアムズF1のニコラス・ラティフィも擁護。多くの人は、ニコラス・ラティフィは2020年にパフォーマンスを発揮していないと考えている。「彼の最初のシーズンだ。10年前のようなものではない。ジュニアカテゴリーで1レースも勝たずにF1に参加した男たちのことなど思い出せない」とトト・ヴォルフは主張した。F1の次の“ペイドライバー”は、ロシアの大富豪ドミトリー・マゼピンの息子であるニキータ・マゼピンになると予想されている。「ニキータは今年のF2シーズンで上位にいる。彼はいくつかのレースで優勝した」とトト・ヴォルフは語った。「我々は可能な限り最高の状況にいると思う。5~6年前は、お金を払うだけで運転しているドライバーがたくさんいた。名前を挙げたくない、おそらく私が誰について話しているかは分かるだろう」