ダイムラーは、メルセデスF1チームを主要スポンサーであるイネオスに9億ドルで売却するとの報道を正式に否定した。この報道は、元F1チームオーナーのエディ・ジョーダンは、英国で最も裕福なジム・ラトクリフ卿が率いるINEOSがチームの全株式の70%を9億ドル(約950億円)で購入する契約に合意間近だと語ったことが発端。
エディ・ジョーダンは、チーム売却によってメルセデスF1はイネオスへとチーム名を変更し、現在チーム代表を務めるトト・ヴォルフも辞任することになると語った。すでにトト・ヴォルフはこの噂を否定していたが、メルセデス・ベンツの親会社であるダイムラーも広報担当を通じてイネオスへのF1チーム売却を否定した。「我々はチームと一緒に継続していくつもりであり、それはメルセデスチームであり続けるということでもある。去るという計画はありません」とダイムラーの広報担当は DPA通信 に語った。「また、別のチーム代表が起用すること計画もありません。」同時に、匿名のダイムラー関係者は、メルセデスF1チームを巡る混乱のなかでルイス・ハミルトンが新しい契約について慎重になっているかもしれないという報道も否定している。「我々は同じ人たち、ルイス、バルテリ、トトを続けていく」