メルセデスは、F1ブラジルGPの決勝レースでルイス・ハミルトンのF1パワーユニットの温度が急激に上昇しており、リタイア寸前の状況だったことを明らかにした。ルイス・ハミルトンは、第2スティントでミディアムタイヤに苦労しており、ソフトタイヤのマックス・フェルスタッペンにオーバーテイクされた。さらにハミルトンは、チームからレースの大半で高いエンジンモードを使用できないと伝えられていた。
レース後、メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは、メルセデスのエンジニアはルイス・ハミルトンのリタイアを覚悟していたと明かした。「我々には現場にエンジンスタッフがいるし、本拠地にもスタッフがいる」とトト・ヴォルフはコメント。「私は約10個のチャンネルをオープンにしているが、『ルイス・ハミルトンのパワーユニット故障が差し迫っている。次のラップで故障するかもしれない』と会議しているチャンネンルを聞くことができた」「それで私はボリュームを上げて『話の途中失礼だが、今なんと言った?』と話しかけた。すると彼らは『パワーユニットが大きな問題を抱えています。次の周で故障するかもしれません』と言ったいた」「だが、次の周で故障はしなかった。そして、『時間があるときに何が起こっているのか教えてくれ』と伝えた」「エキゾーストは故障しかけており、全ての温度が限界を超えていた。私は『どうすれば修復できる?』と問いかけた。彼らは全体を下げることでそれを修復していった。温度は1000℃から980℃まで下がった。だが、それでも高すぎた! 本当に恐ろしい状況だった」幸いなことに、マックス・フェルスタッペンは、周回遅れのエステバン・オコンと接触してスピンして後退し、マシンにもダメージを負ったことで、メルセデスは問題を避けることができ、ルイス・ハミルトンのキャリア72勝目と2018年のF1コンストラクターズ選手権を確定させた。