トロ・ロッソのチーム代表フランツ・トストは、ライバルメーカーが追いつくまで、圧倒的優位に立つメルセデスのエンジン開発を凍結するべきだとの持論を述べた。2014年にV6ターボ“パワーユニット”が導入されて以降、メルセデスは圧倒的な強さでダブルタイトルを3連覇。その3年間で、フェラーリ、ルノー、ホンダは、トークンシステムによって開発を制限されてきたが、今シーズンからその規制は廃止された。
昨年、F1チームは、V6ターボの4つのエリアに関するエンジン規約の改定に同意し、再び1つのチームが独走するのを避けるために各エンジンのパフォーマンスを収束させていくことで意見を一致させた。FIAは2017年シーズンの序盤にエンジン間のギャップを測ることにしているが、今季は空力面にも大きなレギュレーション変更が行われることもあり、全体的な結果を見てパフォーマンスレベルを接近させるためにさらなるルール変更が必要かを検討することになる。 メルセデスのライバル勢もこの数年間でギャップを縮めてきており、トークンの廃止で開発がしやすいものになってはいるが、フランツ・トストはメルセデスのアドバンテージには異なる対処が必要だと考えている。 「遅かれ早かれパワーユニットの均衡が取れることを望んでいる。現状はそうではないからだ」とフランツ・トストは Autosport にコメント。「最低限でも、レッドブル、メルセデス、フェラーリがチャンピオンシップを争う必要がある」 「パワーユニットの均衡が取れなければ、FIAがレギュレーションでそれを凍結させるべきだ。私ならメルセデスのパワーユニットを凍結し、他者が追いついたら全てを凍結するだろう」「バッテリーの開発は自由にしておいた方がいい。バッテリーは将来に役立つものだし、マニュファクチャラーにとっても重要なものだからね」エンジンの調整はコスト削減の方向に進んでいくはずだが、フランツ・トストは、F1はチームが毎年費やす資金の問題を解決しなければならないと考えている。その解決策には予算キャップが唯一の方法だとトストは語る。「我々はコストを引き下げなければならない。もう何年も議論しているが、何も起きていない。私ならコストキャップを導入する。コントロールなど不可能だと言う人々がいるがナンセンスだ」 「トロ・ロッソにはネジ1個についても過去の記録が残っており、その製造元や値段についても全て説明することができる」
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