メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは、ニコ・ロズベルグの後任候補として3人のドライバーを検討していることを明らかにした。ニコ・ロズベルグの引退によって、メルセデスの空席に誰が座るかが大きな話題となっている。一番の噂はフェルナンド・アロンソの移籍だ。
フェルナンド・アロンソのマネジメントを担当するフラビオ・ブリアトーレは「トップのマシンが空いているときに人々が常にフェルナンドのことを考える」と La Gazzetta dello Sport にコメント。「だが、我々には契約があるし、それを尊重する」フラビオ・ブリアトーレが言及しているのは、フェルナンド・アロンソがマクラーレン・ホンダと結んでいる2017年の契約だ。元F1ドライバーのマルク・スレールは「メルセデスが起用するなら、おそらく彼(アロンソ)には契約を抜けられるに約款があることになる」と Speed Week にコメント。「だが、現在マネジメントはアロンソがマクラーレンを離れることはないと明言している。なので、おそらくそうではないということだ」メルセデスの非常勤会長を務めるニキ・ラウダは「メルセデスが契約を破ることはない」と Blick に語っている。Marca は、パスカル・ウェーレインが最有力候補だとして、メルセデスの関係者のコメントを伝えている。「それはトップドライバーの加入を拒否したハミルトンからの具体的な要請だ」だが、トト・ヴォルフは以前、ルイス・ハミルトンがドライバー選定に介入することはないと明言している。トト・ヴォルフは「現在我々のリストに載っているのは3名の名前だけだ」と Blick に語った。「ニコがもっと早くに伝えてくれていれば、今はもっと楽だっただろう。だが、おそらく我々は勇敢な決断をする必要があるスイスのベテラン通信員であるロジャー・ブノワは、トト・ヴォルフが語る3名とは、パスカル・ウェーレイン、フェルナンド・アロンソ、そして、トト・ヴォルフがマネジメントを担当するバルテリ・ボッタスだと主張している。しかし、バルテリ・ボッタスもウィリアムズと契約しており、トト・ヴォルフは「我々はどこにも大きな妨害を作り出したくない」と語っている。「パスカルをさらに成長させるためにザウバーに1〜2年送り出すことが我々のプランだった。チーム(ザウバー)は2016年よりも来年の方がずっと良くなる」1つの見方として、パスカル・ウェーレインは2017年のメルセデスの間に合わせのソリューションになるとの意見がある。トト・ヴォルフは「2018年の状況はもっとシンプルだ。まだ契約のない多くの優れたドライバーがいる」と認めている。「重要なのは、2人目のドライバーがクルマの開発においてチームを助けられるかだ。それはロズベルグの大きな強みだった」とトト・ヴォルフは付け加えた。