メルセデスは、来週末のF1ドイツGPでF1マシンから複雑な“FRIC(Front-and-Rear Interconnected Suspension)”システムを取り外すことになりそうだ。 FIAが、アクティブサスペンションに似た働きをするこのイノベーションについて、違法である可能性があると表明したことはF1界に驚きを持って迎えられた。チャーリー・ホワイティングの技術指令により、F1チームはライバルのシステムに抗議することが可能になり、スチュワードも違法と判断する可能性が高くなった。
Auto Motor und Sport は、実際に抗議を申し立てる可能性が最も高いチームとしてマクラーレン、フェラーリとケータハムを挙げた。 ロータスが編み出したこのFRICシステムは、フロントとリアのサスペンションを油圧でリンクさせるもので、すでに数年間使用されている。そのため、突然FIAが立場を翻し、FRICが可変空力デバイスを全面的に禁止するレギュレーションに反すると考え始めたことに多くのF1関係者は驚いている。 2014年の大半のF1マシンが何らかの形でこのFRICを使っていると考えられているが、最も複雑で効果的なシステムを持つのはメルセデスとレッドブルだとされる。 メルセデスのニキ・ラウダは「システムは2年半にわたって使われており、全ての技術検査に問題なく合格していた」とコメント。「なぜ突然見解が変わったのか理解に苦しむ」ニキ・ラウダは、FRICシステムの合法性に関してFIAに明確な立場を取るよう求めた。 「ルールに反するものに対して、これ以上投資はしたくない。合法なのか違法なのかはっきりしてもらいたい」同紙は、レッドブルもF1ドイツGPでFRICを取り外すだろうと報じている。
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