メルセデスは、F1ハンガリーGPでのルイス・ハミルトンの優勝を受けて、新しいピレリタイヤによってタイトルの可能性が高まったと判断するのはまだ早いと考えている。メルセデスは、F1ハンガリーGPで今シーズンここまでのタイヤでの苦難が嘘のようなレースパフォーマンスを見せた。
その要因として、新しいピレリのフロントタイヤがターンインで弱まり、メルセデスのリアタイヤのオーバーヒート問題の助けになったと考えられている。だが、メルセデスのチーム代表ロス・ブラウンは、2012年の構造が、メルセデスの上昇の答えだとは確信していない。「他よりも一部の人々にとって好都合であることには疑いはない。しかし、このタイヤが他の誰よりも多かれ少なかれ我々に適しているかどうかはまだわからない」「チームが著しく苦戦したことで、順位が少し変ったかもしれない。だが、彼らは折り合いをつけてくれると確信している」「我々はシルバーストンでオリジナルのタイヤを理解し始めていたが、ここで再び変更しなければならなかった」「タイヤの理解という点では、今週末はドンピシャだったが、状況毎に異なるので、我々がスパでうまくいくとは限らない」「きとんと使うためには、理解を確立させていかなければならない」ロス・ブラウンは、ハンガリーで成し遂げたメルセデスのブレークスルーの一部は、ルイス・ハミルトンがポールポジションから後退したドイツGPで学んだ教訓が鍵だったと考えている。「ニュルブルクリンクは、ジズソーのひとつのピースだった。レース後の分析で、もう少し理解できたと思う」「タイヤはここで少し変更になったし、タイヤパフォーマンスについての我々の位置の判断とロングランについて何をするべきかという点で、我々は少し異なることに集中していた」「だが、我々がどこに位置するかはレースに入るまでわからなかった」「不確実だったし、我々にはシルバーストン(若手ドライバーテスト)の3日間の利益がなかった」「おそらく、それは利益ではなかったのだろう。誰がわかる? そういうわけで、我々は今週末やや不確実だった」