マクラーレンは、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリという現行ドライバーラインナップを今後数年にわたり維持する構えだが、同チームCEOのザク・ブラウンは、必要が生じた場合に備え、元マクラーレン所属のカルロス・サインツを候補として念頭に置いていることを明かした。サインツは2019年から2020年にかけてマクラーレンに在籍し、2019年のブラジルGPではチームにとって2012年以来となる表彰台をもたらした。
その後、2021年シーズンからセバスチャン・ベッテルの後任としてフェラーリに移籍。2024年シーズンには4勝を挙げ、マクラーレンとコンストラクターズ争いを繰り広げたものの、最終戦アブダビGPでマクラーレンが上回った。現在、ノリスとピアストリは共に長期契約を締結しているが、仮に空席が出た場合にはサインツの復帰も視野に入れているとブラウンは語る。「もし空きが出れば、当然カルロスを検討するだろう。ただし、今はランドとオスカーが数年にわたる契約を結んでいる」とブラウンはスペイン紙『マルカ』に語った。「でも、もし何かの理由で状況が変わり、カルロスがフリーになることがあれば……彼の電話番号はアドレス帳に入っているよ」また、フェラーリが2025年にルイス・ハミルトンを迎えるにあたってサインツの放出を決断した件について問われたブラウンは、「それは簡単な決断ではない」と述べ、フレデリック・バスールの判断にはコメントを避けた。「ルイスは7度の世界チャンピオンであり、そのようなスポーツ界の偉人を迎える機会はそう多くない」「一方で、カルロスは我々にとって素晴らしい存在だったし、良き友人であり、優れたドライバーだ。幸いにも、私がその決断を下す立場にならずに済んだ」