マクラーレンF1のチーム代表を務めるアンドレア・ステラは、2024年も“アップグレード競争”でライバルたちを上回ってマシンを開発することで、昨年のシナリオを再現できることを望んでいる。昨年、マクラーレンはマシンを刷新してミッドフィールドからフロントグリッドへとポジションを移す最大の番狂わせを起こし、7月のシルバーストンから9回の表彰台を獲得してコンストラクターズランキング4位となった。
グリッド上で2番目に速いチームだった頃のような高みにはまだ到達していないものの、マクラーレンは圧倒的な強さを誇るレッドブルを追走するグループでの地位を固めている。マクラーレンは現在、メルセデスを抑えて3位につけているが、フェラーリもレースパフォーマンスを大きく向上させており、現時点ではスクーデリアが一歩リードしている。ウォーキングのファクトリーに「力強い軌道」が戻ってきたと見るチーム代表のステラは、ライバルを凌ぐ開発を目指すチームが“アップグレード競争”で再びトップに立つことを期待している。現在進行中の開発だけでフェラーリを捕まえるのに十分かとの質問に対し、ステラは「アップグレード競争になるが、1ステップのアップグレードでは十分ではない。フェラーリもアップグレードするだろうからね」と答えた。「しかし、昨年はライバルを上回るラップタイムを記録することができ、シーズン中にライバルよりも多くのラップタイムをもたらした。だから、我々にとってはこれが目標であり続ける」「トラックサイドに持ち込もうと計画していることが実際に実現する限り、我々はハッピーだ。我々が自分たちの強い軌道に乗れているとわかっているからね」ステラは、3位をキープすることがマクラーレンにとって「強い結果」であることを示したが、それはチャンスがあればフェラーリに追いつくことを目指さないという意味ではない。「事実や数字を見て、マクラーレンを3位のクルマとして確立するだけで、チャンピオンシップで3位の座を維持できれば、それはチームにとって強力な結果になるだろう」とステラは語った。「同時に、フェラーリと競争できそうなサーキットもいくつかある。だから我々は『なぜやらないんだ?』と言っている」「しかし、公平を期すために、F1では『こうなりたい』と願うのではなく、可能な限りハードにプッシュするだけだ」「可能な限りマシンを開発し、レースウイークエンドを最大限に活用し、そして最終的に自分の位置を確認する」「マイアミの後、いくつかの開発を導入すれば、さらに情報を得ることができるだろう」