マクラーレンF1チームが、2023年F1マシンに創設60周年を記念して『MCL36』という通常のナンバリングシステムから逸脱した特別な車名を採用したことで早くも来季以降のマシン名に注目が集まっている。マクラーレンF1チームは、2023年のF1世界選手権に参戦する新車を『MCL36』と名付けたことを発表。1963年にブルース・マクラーレンによって設立されたチームの60周年を祝った社名となっている。
毎年、その年に関連した不規則なネーミングを採用するフェラーリ(今年はシンプルにSF-23)を除いては、ほぼすべてのF1チームがチームを表すイニシャル+車番というナンバリングシステムを採用している。ブルース・マクラーレン時代、マクラーレンのF1マシンには M2 から M29 までの番号が付けられていました。「M」の指定は、他のシリーズでレースされた車にも使用されていた。その後、ロン・デニスがチームを引き継いだ際、彼が率いていたF2チームのプロジェクト4を織り込んだMP4(マクラーレン・プロジェクト4。もしくはマールボロ・プロジェクト4という説)に車番を追加するナンバリングシステムを採用。ザク・ブラウンがマクラーレンのCEOに就任すると、ウォーキングに本拠を置くチームの命名方式は、ロン・デニス時代に使用されていたMP4からMCLに変更された。2022年F1マシンはMCL36と命名された。そこで今から注目を集めているのが2024年F1マシンの名前だ。ネーミングは必ずしも連番というではない。前年のMCL35のシャシーが引き継がれた2021年は『MCL35M』と命名され、2022年は『MCL36』と名付けられた。一方、同じように2021年に前年のモデル名を引き継いで『RB16B』と名付けたレッドブルは、2022年はRB17を飛ばして『RB18』と命名した。マクラーレンの2024年F1マシンが『MCL37』になるのか、はたまら『MCL38』となるのが、また、20年後に60番目の車番に到達したときにどうなるのか興味深い。いすれにしろ、フェラーリのような不規則なネーミングの受けが悪いのは確かだ。