マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンは、フェルナンド・アロンソと将来について話し合う予定であるが、それは“F1以外”の活動についてだと認める。現在、フェルナンド・アロンソはマクラーレンのアンバサダー兼テストドライバーとして契約を結んでおり、今年初めのバーレーンテストでマクラーレンの2019年F1マシンをテストしたが、その契約も今シーズンで期限を迎える。
昨年末でF1を離れたフェルナンド・アロンソは、他のカテゴリーでの成功を追求しており、昨季はトヨタとル・マン24時間レースを2連覇。だが、マクラーレンから参戦した5月のインディ500では予選落ちという屈辱を味わった。来年は1月にトヨタからダカール・ラリーに参戦することが決定している。先週のオースティンで、ザク・ブラウンは、マクラーレンとしてフェルナンド・アロンソとの将来を明確化するためにまもなく議論を開始することを明らかにした。「年末に我々は将来をともに見ていくのかどうかについて議論することになる」とザク・ブラウンはコメント。現在、我々にはインディカーチームができ、WECに関しても引き続き検討している」「我々はミカ・ハッキネンとアンバサダーとして長期契約を結んでいるし、年末にはフェルナンド・アロンソと話し合うことになると思う。彼が何をしたいのか、我々は何をしたいと思っているのか、一緒に仕事をすることが理にかなっているのかを話し合うことになる」だが、フェルナンド・アロンソとの議論にF1シートは含まれるかとの質問には“ノー”だとザク・ブラウンは答えた。マクラーレンは、今年のインディ500でフェルナンド・アロンソを3台目のエントリーとして乗せることを検討している。フェルナンド・アロンソは、世界3大レースでの3冠を目指しており、残りはインディ500制覇のみという状況になっている。ザク・ブラウンは、フェルナンド・アロンソとの関係はこれまで通り強いままであり、マクラーレンはより広い意味でのファミリーとしてアロンソをキープすることにオープンな姿勢であると語る。「彼は素晴らしい才能だと思う。私は彼と本当に良い関係を築いている」とザク・ブラウンはコメント。「我々が行っている様々なレース活動でフェルナンドをクルマに乗せる意味があるのであれば、私は彼はまだ世界最速のドライバーのひとりだと思っている」「F1に関しては現在のドライバーで方向性を決めている。だが、他の活動が何であるにせよ、フェルナンドとの関係を継続することには非常にオープンだ」