マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンは、F1はチームが1回限りの特別カラーリングを走らせるというアイデアに対してもっとオープンになるべきだと考えている。現在のF1の商業契約では、シーズンを通して2台のF1マシンが同じカラースキームで走るよう定められている。
1999年にはB・A・Rがアメリカのタバコブランド555とラッキーストライクの2つの異なるカラーリングで走らせようとしたが、全チームからの許可は得られなかった。その結果、B・A・Rは苦肉の策としてマシンの真ん中に“ジッパー”を描き、左半分と右半分を異なるカラーリングで塗り分けることに。日本のファンからは「キカイダー」と呼ばれる散々なカラーリングとなった。インディカーやNASCARでは、カラーリングにより寛容であり、ホームレースでの組織のプロモーションや選択されたレースでのスポンサー契約といった商業的な率うで異なるデザインのカラーリングを施したマシンの走行が許されている。ザク・ブラウンは、F1をもっと良くするために、他のカテゴリーのようにカラーリングのルールやレギュレーションの見直しをした方がいいと考えていると語る。「インディカーやNASCARと違って、現在、シーズンを通してペイントスキームの変更は許されていないが、私はそれが支持されると考えている」とロス・ブラウンはロンドンで開催された Motorsport Leaders Business Forum で語った。「まだ2台で同じカラーリングを見たいとは思っている。だが、もしモナコに行ってあるパートナーと進める大きなブログラムがあったり、その週末にデル・テクノロジーのマシンに変えたいようなケースがあった場合は、2台を同じカラーにすることはできるだろう」「それでもファンは、あれはマクラーレン、あれはフェラーリだと、どのチームかはわかると思う」「それはF1のパートナーシップで新しいイノベーションになるかもしれない。それは完全に異なるカラーリングの異なるクルマを見るという極端なことにはならないと思う。ファンはドライバーによりフォーカスしていると思うからね」インディカーとNASCARでは、同じチームでも大きく異なるカラーリングのマシンを走らせているが、ザク・ブラウンは、F1にとってはそれははるかに先のステップっだと考えてる。「F1でそれが実現するとは思っていない。各チームはそのカラーリングによって認識されているからね」とザク・ブラウンはコメント。「20の異なるカラーリングが走ることになれば、誰が誰だか混乱することになるかもしれない。NASCARではファンがよりドライバー中心の傾向になるので、彼らはジミー・ジョンソンがロウズのマシンだと認識するだろう。一方、彼らはフェルナンド・アロンソはマクラーレンに乗っていると認識する。なので、スポーツで異なると思う」
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