マクラーレンは、F1中国GPのフリー走行2回目でストフェル・バンドーンのタイヤがしっかりと装着されていない安全性に欠ける状態でリリースしたとして、FIAから5000ユーロ(約66万円)の罰金を科せられた。マクラーレンは、フリー走行2回目にストフェル・バンドーンのマシンでピットストップ練習を行った際、右リアタイヤが完全に装着される前にマシンを発進。その後、コース上で異変に気付いたストフェル・バンドーンがコース脇にマシンを止めている。
スチュワードは、マクラーレンの行為が“アンセーフリリース”にあたるとしてチームに5000ユーロ(約66万円)の罰金を科した。「スチュワードは15時14分に撮影されたカーナンバー2(バンドーン)の映像と音声を見直し、チーム代表者からも話を聞いた。マシンが発進した際にホイールが適切に装着されていなかったことから、スチュワードは当該マシンが安全性に欠ける状態でリリースされたと判断し、第18条18項(b)に違反したと判断した」「当該ドライバー(バンドーン)は上記の事実を把握し、すぐに安全な方法でマシンを停止させている。最初の機会にドライバーが適切な行動を取ったことから、スチュワードは同様のケースに下した前例に従い、上述の規約に定められたグリッドペナルティに該当しないと判断した。従って、スチュワードはチームに5000ユーロの罰金を科す」ストフェル・バンドーンは「ピットストップの後、ボックスを離れてすぐには何もおかしいとは感じなかった」とコメント。「ターン3の左に曲がったとことで初めて何かが起こっていると感じて、ミラーを見たら、右リアホイールがぐらついているのが見えたので、安全対策としてすぐにクルマを停止させた。現時点ではまだ調査中なので、何が原因だったかを言うには時期尚早だ」「ピットストップはF1の一部だし、常に何らかの方法があると思う。もちろん、バーレーンで目にしたような事故は見たくない。何台か停止しなければならないクルマがいたし、それは間違いなく僕たちが望んでいることではない。でも、時々起ってしまうことだ」マクラーレンのチーム代表エリック・ブーリエは「まだストフェルのピットストップ練習での問題の原因はわかっていない。右リアホイールがしっかりと装着されていなかったようだが、まだ調査中だ」と述べた。今シーズンはこの“アンセーフリリース”という言葉が頻繁に聞かれるシーズンとなっている。開幕戦オーストラリアGPの決勝ではハースの2台が立て続けにタイヤ交換に失敗してダブルリタイア。続く先週末のバーレーンGPでは、キミ・ライコネンがフリー走行と決勝で同じミスを犯し、決勝ではマシンに轢かれたメカニックの一人がキミ・ライコネンが発進させたマシンに轢かれて足を骨折する怪我を負っている。フェラーリは、この違反でFIAから5万ユーロ(約660万円)の罰金を科せられている。OO.ready(function() {window.pp = OO.Player.create("player", "Z2NWwwZjE6gImD3lpluyVemhNdzQhr7O");});
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