マクラーレンは、フェラーリがFIAのセーフティディレクター兼副レースディレクターのローレン・メキースとの契約を発表したことを受け、フェラーリとFIAが“紳士協定を破った”と非難している。ローレン・メキースは、今後FIAで3ヵ月の通知期間を過ごした後、3ヵ月の“ガーデニング休暇”を経て、9月20日からフェラーリでの仕事を開始する。
昨年10月、ルノーがFIAの技術代表のマルチン・ブコウスキーの加入を発表した際には大きな論争を呼んだ。ライバルチームは技術的な秘密が持ち込まれる可能性に懸念を示し、F1ストラテジーグループでガーデニング休暇の問題が議論され、最終的にルノーへの加入は今年4月まで延期されている。FIAは、元従業員がF1チームでの仕事を開始するには最低限でも12ヶ月の期間を空けることで合意していた。だが、今回のローレン・メキースのフェラーリ加入ではその合意が破られており、ライバルチームを怒らせている。マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは「我々は、レースチームに損害を与える重要な従業員に関して、FIAに非常に不満を抱いている」と Autosport にコメント。「特に前回のストラテジーグループの会議で、技術的なFIAの従業員はFIAを離れてから12ヶ月以内にレースチームに雇われることはないということで全チームで合意したばかりだった」「フェラーリは紳士協定を破ったし、FIAはそれを実施しなかった」マクラーレン以外のチームも非公開で同様の不満を表面しているとされているが、まだ公式にはコメントしていない。
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