マクラーレン・ホンダの2016年F1マシン『MP4-31』は、すでに今季マシンよりも多くのパフォーマンスを示しているようだ。ホンダのパワーユニットのパフォーマンスと信頼性問題によって、マクラーレンの真のポテンシャルは覆い隠されてきたが、フェルエナンド・アロンソとジェンソン・バトンは二人とも、2015年末までにシャシーにもたらされた進化を称賛している。
コンストラクターズ選手権を9位で終えたマクラーレン・ホンダだが、マクラーレン・ホンダのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、来年にむけての前進はポジティブなものだと述べた。MP4-31には、今季マシンMP4-30からどれくらいキャリーオーバーされるかと質問されたエリック・ブーリエは「クルマに関しては、大部分が変更になるが、クルマの哲学を変えるわけではない」とコメント。ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める新井康久も、パワーユニットには大きな変更があるが、マクラーレンとホンダの全体的なアプローチは同じままだと主張する。「エリックが言ったとうに、我々のコンセプトや哲学はキャリーオーバーされますが、現在、完全に新しいエンジンを開発中です」と新井康久はコメント。ドライバーを務めるジェンソン・バトンは、パッケージ全体に改善が必要だと述べ、ホンダのパワーユニットの改善だけでは、マクラーレン・ホンダは望んでいる競争力を得られないと警告する。「来年は、パッケージ全体として改善し、はるかに上位のグリッドにいられることを願っている」とジェンソン・バトンはコメント。「僕たち全員がICEとデプロイメントの改善が必要だということをわかっていると思うけど、僕たちはクルマの改善も必要だ。クルマはグリッドで最速のクルマではないからね」「上位を争いたければ、必要な仕事はたくさんある。クルマの空力やメカニカル部分などね。僕たちが改善が必要だと考えているエリアはかなり多い」