マクラーレン・ホンダは、ジェンソン・バトンが2016年もドライバーを務めることを正式発表した。今シーズンの低迷を受け、ジェンソン・バトンはF1に“喜び”を感じられないと発言。また、約束されていた昇給をチーム側が渋っていたとされ、鈴鹿でF1引退を発表するとの噂も流れていた。また、今週ルノーがロータスを買収することを発表したことで、新生ルノーへの移籍も取り沙汰されていた。
しかし、マクラーレン・ホンダはジェンソン・・バトンの残留を正式発表。ロン・デニスは「この数週間、ジェンソンと今後の方針について話し合ってきたが、今日こうして来季のことを発表できて本当にうれしく思う。これはマクラーレン・ホンダの全員にとって素晴らしいニュースであり、我々の士気を高めてくれるだろう」とコメント。「これまでも申し上げてきた通り、ジェンソンとの契約は2015〜2016年の2年間だ。この中で、マクラーレンが望んだ場合に1年で解除できる“オプション契約”が設定されていたが、ジェンソンと話していく中で、彼の情熱は衰えておらず、取り組む姿勢や、ビジョンが明確であり、このオプションを行使する必要はなかった。したがって、我々が1年前に交わした契約通り、ジェンソンは来季もマクラーレン・ホンダのドライバーとして参戦する」「ジェンソンは現役F1ドライバーの中で最もキャリアが長く、来シーズンは史上3人目(ルーベンス・バリチェロ、ミハエル・シューマッハに次ぐ)の300戦出場を達成することになる。彼の財産とも言えるその経験は、チームに多くのことをもたらしてくれるだろう。彼は、21世紀のF1ドライバーの中で、極めて高い能力、そして速さのあるドライバーだ」ジェンソン・バトンは「この数カ月、いろいろなことを考えてきた。その中で、将来について2つの方向性があったことは事実だ」とコメント。「ただ、マクラーレンのドライバーとして2010年から6シーズンを過ごす中で、ロンのことをよく理解することができた。特にこの数週間は、とても良い話し合いができ、ロンが固い決意を持ってチームを将来の成功に向け導く準備ができていると、はっきりわかった。それによって私は自信を持って今回の決断に至ったし、正しい判断だったと思う。」「確かに、今シーズンの戦いは決して簡単なものではない。ただ、僕たちは前進するために何が必要かはわかっている。2016年が今年よりはるかに良いシーズンとなるように、これからもホンダとの連携のもと、必死に努力していく」「今から来年が待ちきれないよ!」