マクラーレン・ホンダは、F1アブダビテスト初日の午前中をMP4-29Hの電気系のトラブルの疑いがあったため走行しなかった。今月14日にシルバーストンでフィルミングデーを利用して新しいホンダF1エンジンのシェイクダウンテストを完了させていたマクラーレンは、ヤス・マリーナ・サーキットで初めてきちんとした走行を行う準備を整えてきた。
しかし、電気系に安全性のチェックをする必要が出たため、午前中にMP4-29Hがガレージから出て行くことはなかった。マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは「電気系のトラブルを抱えている可能性があり、トリプルチェックを行っている。それは我々マクラーレンが作ったパーツだ」との述べた。「とにかく、非常に慎重に進めていきたい。最低でも配線ハーネスを燃やしてしまうかもしれないが、ECUがダメージを負う可能もあるからね」「F1マシンは、もはやかつてのようにスターターで火を入れて走れるようなものではない」「とにかく、トリプルチェックを行っていきたい。9時にガレージを離れても、それが10時でも12時でも13時でも何も変わらない」エリック・ブーリエは、マクラーレンは、エンジンとエネルギー回生システムの効果と信頼性をテストすることしか予定しておらず、ラップタイムを追求することはないと述べた。「多くのシステムチェックがある。走行毎に実施することになる」「まずはショートランだ。エンジンの異なるパーツに注意することが重要であり、シャシー、タイヤ、それ以外は重要ではない」「まずは信頼性、リカバリー、そして出来る限り全てにおいてあらゆるコードをチェックすることが重要だ」「その他のフェーズに入るまで約10周くらい必要になりそうだ。3周走って何も問題がなさそうであれば、もっと長く走行してみることになる」「徐々にエンジンをチャージし、プッシュしていくつもりだ。この2日間で限界で走らせることはなく、電気パッケージとリカバリーにより注力していく」「ラップタイムを追求するつもりはないのは確かだ。とにかく、エンジンとリカバリーシステムをプッシュしていく」「もちろん、そこには非常に重いIT基盤が関与しており、ミルトン・キーンズ(英国のホンダのファクトリー)とトラックとの接続が機能していることを確認することが、今日と明日の大きなシステムチェックの一部でもある」マクラーレン・ホンダのアブダビテストは、2日間ともストフェル・バンドーンが務める。