マクラーレンは、メルセデスにテクニカルディレクターのパディ・ロウを引き抜かれた状況に今も対応中であることを認めた。この冬、メルセデスがパディ・ロウをマクラーレンから引き抜いたことで、マクラーレンは技術スタッフの再編を余儀なくされ、エンジニアリングディレクターだったティム・ゴスをテクニカルディレクターに昇進された。
追い打ちをかけるようにMP4-28はシーズン序盤でパフォーマンスを発揮できておらず、マクラーレンは流れを変えるために懸命な努力を続けている。 だが、マクラーレンのマネージングディレクターを務めるジョナサン・ニールは、内部の変化が今後数カ月で成果を挙げげ始めると自信をみせている。「我々はわずかに内部編成をやり直し、まだそれに適応しているところだ」とジョナサン・ニールは述べた。「この6週間から8週間、チームは巨大なプレッシャーに圧縮されたような状況に置かれていたので、成果についてはなんとも言い難い。できれば今後2カ月以内にもう少し自分たちらしいドラムビートとリズムに乗っりたい」ジョナサン・ニールは、マクラーレンは、2014年にむけて大幅な変更を行いながら、平行して2013年マシンを改善する能力を持っている確信しているが、長期的なプロジェクトの一部には、パディ・ロウの抜けた穴がまだ残っていると述べた。「2014年の準備に関しては問題ない。だが、長期的な研究開発プログラムにおいて、パディがやっていたような、我々を駆り立てるような誰かを見つけることが必要だ。先の見通しをうまく立てておくのは重要なことだ。だが、今この場において、ティムとスタッフは良い仕事をしてくれている」ジェナサン・ニュールは、メルセデスがパディ・ロウを口説き落したことはマクラーレンにとって驚きだったとは認めた。「サプライズというのがぴったりの表現だ! いや、うちのスタッフがよそに引き抜かれたことに驚いたのではないが、あれは予想していなかった。だが、パディは19年もここにいたので、新たな挑戦を望んだのだろう。彼の幸運を祈っている」