インテルラゴス近郊のグランジャ・ヴィアナで開催された“500 Milhas de Kart”のレースで、元F1ドライバーのフェリペ・マッサのチームのドライバーが暴力行為を起こし、関与したチームが失格になるという出来事があった。レース終盤、フェリペ・マッサがトップに立ち、マッサのチームの2人目のドライバーであるロドリゴ・ダンタスが2位を走行。3位の元A1GPレーサーのトゥカ・ロッチャを抑えていた。
トゥカ・ロッチャは、数回にわたりロドリゴ・ダンタスに追突し、最終的に2台のカートはコースオフしてタイヤバリアでストップ。カートを降りた二人は乱闘となり、ロドリゴ・ダンタスがトゥカ・ロッチャに馬乗りになってパンチを連打。最後は首を絞めているところに他のドライバーとマーシャルが止めに入った。その結果、両チームのすべてのカートが失格となった。この事件が起こる前にも複数回にわたってコース上でバトルが繰り広げられており、フェリペ・マッサはそれが今回の暴力事件を引き起こしたと述べた。「僕が目にしたことを考えれば、全チームが失格になるはずだ」とフェリペ・マッサはコメント。「でも、それは起こらなかったし、次に起こったのはコース内での戦争だった」「僕にとってとても悲しいことだし、そのなかに僕のチームがいるのはさらに悲しいことだ。僕の決断ではなかった。僕はトップを走っていた」「でも、全員に起こったことを謝罪したい。僕のキャリアでこのようなことは見たことがない」「競争はコーナー内で行われるけど、決してこのような方法ではない」レースの主催者であるフェリペ・ジアフォーネは「このような残念なシーンから犯人を追放するために然るべき措置を講じていく」と述べた。2チームの失格により、レースは2周遅れだったルーベンス・バリチェロのHero # 71 teamが優勝を果たした。息子のドゥドゥ・バリチェロと同じチームでこの大会に参戦したルーベンス・バリチェロは「息子と500マイルで優勝するのはユニークで信じられない状況だね」とコメント。「僕は彼をとても愛しているし、僕たちのチームの全員が彼らが成し遂げた素晴らしい仕事をお祝いしている」息子のドゥドゥ・バリチェロは「コース上では目にしたことのない奇妙な結末だったけど、優勝して父親と一緒に初めて表彰台に上がれて本当に嬉しいよ」と述べた。
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