マクラーレンの育成ドライバーであるケビン・マグヌッセンが、2014年にマルシャでF1デビューを果たす可能性が報じられている。今週、マルシャのチーム代表ジョン・ブースは、豊富な資金を有するマックス・チルトンとフェラーリと繋がりのあるジュール・ビアンキという現行ラインアップを2014年も維持したいと述べていた。
しかし、パット・シモンズが、マルシャからウィリアムズへ移籍する際に語ったように、マルシャは、商業面を念頭にドライバーを決定しなければならないという状況に立たされている。 20歳のケビン・マグヌッセンは、デンマーク出身の元F1ドライバー、ヤン・マグヌッセンの息子だ。ケビン・マグヌッセンは、マクラーレンのドライバー育成プログラムの精鋭であり、シルバーストンで行われた若手ドライバーテストでは、マクラーレン MP4-28で印象的な走りを見せていた。テスト後、マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュは、ケビン・マグヌッセンが2014年のF1グリッドに値するドライバーだと話していた。 ケビン・マグヌッセンは、今年のフォーミュラ・ルノー3.5で、2014年のトロ・ロッソのドライバー候補に挙げられているアントニオ・フェリックス・ダ・コスタや、ザウバーからのF1デビューが噂されるセルゲイ・シロトキンを抑えて首位に立っている。Auto Motor und Sportは、マーティン・ウィットマーシュが、プレッシャーのない状態で1年間トレーニングをさせるために、早ければ2014年にもケビン・マグヌッセンをF1デビューさせることを望んでいると報じた。「選択肢は多くない。一つの可能性がマルシャだ」と同誌の記者ミハエル・シュミットは述べた。マクラーレンは、マルシャと技術面で提携しており、風洞やシミュレーターをマルシャに貸し出している。今年は、ジュール・ビアンキがマルシャのドライバーを務めているが、フェラーリのドライバー“アカデミー”のチーフであるルカ・バルディセッリは、ジュール・ビアンキは中団へのステップアップがふさわしいとほのめかした。「将来については、彼のF1参戦が継続性を持ったものなのか、そうであれば彼のチームの可能性は何かを把握することが重要だ」とルカ・バルディセッリは述べている。