リバティ・メディアは、F1とMotoGPの新たなオーナーシップの下で、F1とMotoGPをセットでテレビ契約の交渉を始めるという考えは「あり得ない」と語った。4月1日、アメリカの巨大メディア企業リバティ・メディアは、ドルナ・スポーツとMotoGP世界選手権の86%の所有権を42億ユーロ(約6800万円)の大規模契約で取得したと発表した。
この買収は2024年末までに完了する予定で、リバティ・メディアはF1とMotoGPの世界2大モータースポーツシリーズを所有することになる。月曜日に行われた投資家向け電話会見で、リバティのCEOであるグレッグ・マフェイは、MotoGPとF1の共同テレビ契約について、主に規制上の問題を理由に交渉のいかなる可能性も否定した。しかしマフェイは、リバティ・メディアが「メディア環境がどのように進化しているかについての洞察力」があるため、MotoGPをメディアパートナー候補に売り込む方法を知っていると確信している。「規制の問題や、F1パートナーやチームとの契約の構造上、MotoGPとF1を一緒に交渉することはない」とマッフェイは語った。「つまり、それは不可能だ。リバティは、メディア環境がどのように進化しているのか、どうすればイタリアやスペイン、フランスといった伝統的な拠点以外のメディアパートナーに魅力的な製品を提供できるのか、また、そうした他の市場での成長を手助けすることができるのかについて、洞察力を持っていると思う。それに関して、ある程度の洞察力がある」同じ電話会談でマッフェイは、リバティによるMotoGP買収が反トラスト規制当局をスムーズに通過すると「非常に自信を持っている」と述べた。MotoGPのファン層を拡大するための計画については言及を避けたものの、マフェイは2016年の買収以来、リバティがF1をより多くの観客に開放することでさまざまな成功を収めてきたことを強調した。「ファンベースの拡大に関しては、私は多くのことを指摘できる」とマッフェイは語った。「私たちは明らかにNetflixで成功を収めたが、ソーシャルメディアであれ、Twitchでドライバーをレースファンに引き合わせることであれ、ファンエクスペリエンスゾーンやファンゾーンであれ、スポーツがどのように行われるかという視点を変えることであれ、他の多くの方法でF1をオープンにすることに成功した」「MotoGPは素晴らしいスポーツであり、情熱的なファン層はそれがどれほどエキサイティングなものかを知っている」「しかし、我々の目標は、F1で行ってきたような方法で、より広い世界にそれを公開することだ」