F1チームは、いまだ不確実性が支配するムードのなかで2020年の開幕戦に備えている。新型コロナウイルス危機の中ですでにF1中国GPは延期されている。メルボルンでのシーズン開幕戦は今のところ安全だと思われているが、バーレーンとベトナムについての強い疑念が続いている。
フェラーリ、アルファタウリ・ホンダ、ピレリのスタッフ、そして、程度は低いもののハースとアルファロメオのスタッフは14日間の検疫措置の見通しに直面するなど、イタリアを拠点とするF1の派遣団は最も影響を受ける。「それは大きな不利益になるだろう」とアルファタウリ・ホンダのF1チーム代表フランツ・トストはRMC Sport に語る。F1スポーツティングディレクターであるロス・ブラウンは、フェラーリやアルファ・タウリのようなチームがレースできない場合、世界選手権を先には先に進めないと断言している。フェラーリとピレリは、フィオラノで3月5日に予定されていた2021年仕様の18インチタイヤのテストを中止することを決定している。フェラーリのF1チーム代表を務めるマッティア・ビノットは「我々はピレリの問題も理解する必要がある」と語り、F1の公式タイヤサプライヤーあるピレリで働くスタッフは新型コロナウイルスの影響を受けているイタリア北部から来ているという事実に言及する。ウィリアムズのF1副チーム代表を務めるクレア・ウィリアムズは「世界的なスポーツとして、我々はは非常に深刻な状況にあります」と語る。「我々には最新のイベントに迅速に対応するための多くの責任があります。F1の誰もが情熱を持っており、レースをやりたいと思っていますが、重要なのは人々を安全に保つ必要があるということです」これまで、F1のCEOであるチェイス・キャリーは危機に勇敢に立ち向かってきたが、彼でさえ今後何が起こるかはわからないと認める。「状況は常に変化している」とチェイス・キャリーは語る。「あまり先の未来を見据えるのは本当に難しい。急速に変化している。我々は計画したレースを進めることができるよう準備を続けているが、観客と競技者の誰にとっても正しい決断を下さなければならない」
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