F1初開催となるラスベガスグランプリでは、サーキットの走行が不足していること、ストリップが日中一般に開放されるという事実により、「技術的な大きな挑戦 」になるとF1公式タイヤサプライヤーのピレリは考えている。17のコーナーで構成されるトラックの一部は、有名なラスベガス・ストリップを1.1マイル(約1.6km)走るもので、ところどころに新しいアスファルトが敷かれ、ドライバーは通常の路面とも戦わなければならない。
ネバダ州は気温が低くなることが予想されており、セッションは連日日没後少なくとも6時間後に行われるため、気温が低く、長いストレートと相まってタイヤのウォームアップが難しくなります。これに対抗するため、ピレリはレンジのなかで最もソフトなタイヤを用意する。だが、ピレリはトラックが一般に開放されるという珍しい状況を潜在的な問題として強調している。「ピレリのモータースポーツ責任者であるマリオ・イゾラは、「シミュレーションを除けば、実際に何も参考資料がない状態でレースに臨むため、チームにとっても我々にとっても技術的な大きな挑戦となるだろう」と説明した。「全長6.12kmのラスベガス・ストリップ・サーキットは、今年スパに次いで全長が長く、3本のストレートと17のコーナーで構成されている。これまで誰も実際に走ったことがない」「路面は、特に実際のストリップでは、通常の道路アスファルトと、この機会に完全に再アスファルト化された他の部分が混合され、別の未知の要素が追加される」「サポートレースは行われず、トラックは1日のうち長い時間、通常の交通に開放される。つまり、路面がいつものようにラバーに覆われてグリップが向上することはない」「今週末はソフトコンパウンドのトリオを選択した。良好なグリップを保証するC3、C4、C5という最もソフトなコンパウンドを選択した」「予想される低温とコースレイアウトのため、タイヤの最低空気圧はフロントで27 psi、リアで24.5 psiにする必要がある」「気温が低いコンディションでは、冷間時のタイヤ空気圧と通常走行時の空気圧の差が大幅に減少する。マシンが動いているときのタイヤ空気圧は、アスファルトの温度が低いため、他のサーキットよりもかなり低くなる」「その結果、バクーなどタイヤに厳しいサーキットに比べれば、走行空気圧はまだ低めになると思う」
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