ランド・ノリスは、FIA会長モハメド・ビン・スライエムの前でFワードを口にしてしまい、ユーモラスでありながら気まずい一幕を演じた。アブダビGP最終戦で3位に入り、初のF1ワールドチャンピオンを決めてから5日後、ノリスはウズベキスタンで開催されたFIA表彰式に出席し、正式にF1ワールドチャンピオンとしてトロフィーを受け取った。
表彰スピーチでの“失言”金曜夜の受賞スピーチの中で、26歳のノリスはタイトル獲得までのシーズンを振り返る中で、不用意に放送禁止用語を使ってしまった。「僕と、僕たちはいくつかのミスやf*** upもしてきた。ここでそれ言っていいのかな? 大丈夫?」とノリスはタシケントのステージ上で語った。ドライバーの暴言に対する取り締まりを主導し、罰金を科してきた当人でもあるビン・スライエムは、冗談めかして「1万!」と即座に返した。これに対しノリスは、「あ、ごめんなさい、罰金取られた! 今なら払えます!」と続け、会場の笑いを誘った。その後、ビン・スライエムがノリスの髪をくしゃっと乱す場面もあり、両者の間には一瞬、気まずい空気が流れた。これは、ヤス・マリーナでの最終戦後、クールダウンルームでも同様のことがあった出来事を繰り返した形だった。ビン・スライエムはさらに、「5,000ユーロの罰金にしようかと思ったが、今は髪を直すのに必要そうだからな。私がぐちゃぐちゃにしたから」と付け加えた。ノリスが語る“夢”のタイトルノリスはスピーチの中で、マクラーレン、チームメイトのオスカー・ピアストリ、そしてタイトル争いを演じたレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンに敬意を表した。「信じられない気分だ。これは多くの人、多くのレーシングドライバーにとっての夢で、僕はついにそれを生きることができた。子どもの頃に抱いていた、あの一つの夢を実現できた」とノリスは振り返った。「マクラーレン、長年一緒にやってきたこのチームに心から感謝したい。僕たち2人に素晴らしいクルマを与えてくれて、時にはレースをとても簡単で、美しいものにしてくれた。そのおかげでシーズン最後まで多くの勝利を持ち帰ることができた」「ピアストリ。素晴らしいチームメイトで、ここ数シーズンで僕を大きく成長させてくれた存在だ。僕たちを今のチームにし、コンストラクターズを2年連続で制するチームへと導いてくれた」「そしてもちろんマックスにも。最後まで僕たちを追い込み、プレッシャーをかけ続けてくれた。マックスがいつもやっていることそのものだ」ノリスはさらに続けた。「ここで皆と一緒に成長し、マクラーレンとともにこの結果を出し、ルイス(ハミルトン)、マックス(フェルスタッペン)、セブ(ベッテル)、フェルナンド(アロンソ)といった世界王者たちとレースができたことは本当に素晴らしい」「子どもの頃に憧れて見ていたドライバーたちと同じ舞台で戦い、彼らに挑み、自分が何ができるのかを示すチャンスを得た。そして今年、それをやり遂げることができた」「とても誇りに思っているし、もちろん本当に幸せだ。日曜のレース後はすごく感情的になったし、その後はめちゃくちゃ酔っ払って、最高の時間を過ごしたよ!」
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