マクラーレンのランド・ノリスは、サンパウロGPのスプリント予選でポールポジションを獲得したものの、「メキシコのときほど快適じゃなかった」と率直に語った。ノリスはSQ3で2度の好ラップを刻み、翌日のスプリントで首位スタートを確保した。メキシコシティGPの優勝でドライバーズ選手権首位に立ったノリスは、好調を維持したままインテルラゴス入り。チームメイトのオスカー・ピアストリが3番手に続き、ポイントリードをさらに広げる絶好のポジションを得た。
「思っていたより少しタフだった」とノリスはパルクフェルメで語った。「多くのクルマが接近していて、難しかった。メルセデスはソフトで速かったし、ミディアムとソフトを使い分けるなかで、どこまでプッシュするかの判断も難しかった。でも今日やるべきこと、つまり最速になることは達成できた。メキシコよりトリッキーだったし、あまり快適に感じられなかったからこそ、なおさらいい結果だと思う」ブラジルのインテルラゴス・サーキットは一部が再舗装されたものの、依然としてバンプや高低差が多く、走行の難しさは残っている。ノリスは今回がF1キャリア初のスプリントポールとなった。「このコースの予選はいつも最高だ」とノリスは続けた。「レースもすごく楽しいけど、予選は本当にチャレンジング。バンピーで、起伏も激しくて、でも笑顔になる。ポールを取れたときは特にね。今日はいい日だったけど、まだ金曜に過ぎない。予選がもう一度あって、レースも2回ある。週末のスタートとしては上々だ」荒天が予想される週末、「心配しても仕方ない」土曜のスプリントレースには暴風雨の可能性があり、ブラジル気象庁は南部でサイクロンが発生する恐れがあると警告を発している。もし雨が強まれば、スケジュールの遅延など混乱が生じる可能性も高い。「明日がどうなるかは様子を見るだけだね」とノリスはコメント。「朝にかなり雨が降る予報で、風も非常に強くなるらしい。今は心配しても意味がない。今日は難しかったけど、しっかり仕事をやり遂げられた。すべてをうまくまとめられたよ。今は明日に集中するだけだ」マクラーレン勢が依然優勢、ただし天候が波乱要因にスプリント予選ではマクラーレンが1-3番手を占め、依然として速さを誇示した。メルセデスのアントネッリがノリスに迫る走りを見せたが、チームとしての総合力ではマクラーレンが一歩リードしている。ただし、土曜は豪雨と強風による混乱が予想されており、タイヤ選択や視界確保が勝敗を左右する可能性がある。ノリスにとっては、冷静な判断と柔軟な戦略対応がポイントリード拡大の鍵となるだろう。