ランド・ノリスは、F1スペインGPの予選で僅差の戦いとなったチームメイトのオスカー・ピアストリに敗れた原因は、自身の「少し雑なラップ」にあったと語った。予選最初のアタックではノリスがピアストリに対して0.017秒の僅差でリードしていたが、最終アタックで形勢は逆転。チャンピオンシップリーダーのピアストリは最終ラップでさらに0.3秒タイムを伸ばした一方で、ノリスは思うように更新できず、最終的に0.2秒遅れの2番手に終わった。
予選後、ノリスは「ポールを狙えるだけの速さはあった」と強調しつつ、「ラップの序盤に犯したいくつかの小さなミス」が全体のパフォーマンスを損ねたと振り返った。「ほんの小さな、小さなミスだった」とノリスは述べた。「ターン1、あそこは絶対にミスしたくないコーナーなんだけど、ちょっとミスしてしまってね。タイヤの状態にも影響するから、その後のラップ全体が難しくなる」「それからターン4の立ち上がりも。全体として完璧なラップではなかったし、クリーンなラップでもなかった。でも、それでもタイムは伸びたから驚いたよ」「つまり、速さは間違いなくあったけど、ミスが少し多すぎた」ノリス、予選での失速を自己分析「攻めすぎた」ノリスは、そうしたミスの原因について「少しやりすぎた」とも認めたが、2番手グリッドは「最悪の結果ではない」と前向きに捉えている。「今日はクルマのスピードが間違いなくあった。でも、時にはそれを活かしきれないこともある」と語る。「今日はうまく流れに乗れたと思う。予選の序盤はピットレーンで少し遅れたけど、そこからうまく取り戻せた」「最終ラップでどこでタイムを失ったかは分かっている。少しやりすぎたんだ。ラップ全体が少し雑になってしまった」「特にバルセロナのようなサーキットでは、ターン1やターン2で一度でもオーバーステアが出ると、残りのラップは難しくなる」「でも全体的には良かったし、自分の走りにも満足している。2番手で終われて嬉しいよ。特にここバルセロナではね。最悪というわけじゃない。ポジティブな週末になっている」今週末のバルセロナは気温も路面温度も高く、理論上はマクラーレンにとって有利な条件とされている。ただし、その一方でタイヤの摩耗も激しく、戦略的な課題も浮上している。「これまでどんなコンディションでも好調だった」とノリスは言う。「確かに今日はかなり暑くて、誰にとっても厳しかったと思う」「予選でさえ1周だけタイヤをうまくマネージメントするのが大変だったから、レースではもっと難しくなるはず」「でも、クルマは週末を通してずっと良い状態だった。それは今日のパフォーマンスが示している。日曜に向けて安心できる材料だ」