クリスチャン・クリエンが、ムジェロで参戦したAUTO GP参戦について語った。なぜムジェロでAUTO GPのレースに参戦することに決めたのですか?同じオーストラリア人で長い知人であるマイケル・ゼルからアプローチがあった。彼はムジェロでのAUTO GPで彼のチームでレースをすることは可能かどうか聞いてきた。
その週末はフリーだったので、レースをすることに合意した。レースは僕の情熱だし、AUTO GPのクルマやタイヤ、有名なムジェロ・レース・サーキットへの準備や経験はまったくなかったけど、AUTO GPのクルマに飛び乗った。簡単なことではなかったね。AUTO GPのクルマをどのようにジャッジしますか?グリップレベルが高くて、かなりパワフルなクルマだ。前もっての練習時間がなかったので、クルマのバランスを見つけるのは難しかった。特にソフトとミディアムを使わなければならかったしね。一番難しいのは、クルマにパワーステアリングがないことだ。前回パワーステアリングのないクルマをドライブしたのは、2003年のF3ユーロシリーズでだった。全てがとても重く感じるので、クルマからフィードバックを得るのがとても難しいし、正確にクルマをコントロールするのは大変だ。クルマは運転するのがかなり楽しく作られているね。レースエンジニアとしっかり連携して、自分のスタイルに合わせてクルマをセットアップして、きとんとAUTO GPのクルマをテストしてみたい。そうすれば、クルマでレースをする楽しさが増すだろうし、より競争的にクルマを走らせられるだろう。AUTO GPでのデビューで最も難しかったことは?僕の意見では、経験豊富なレースドライバーは、全てのレースカーに対処することができると思う。問題は、走らせる特定のクルマの100%をいかに引き出せるかということだ。それに応じてクルマをアジャストするにはチームのエンジニアと見せるに作業することが重要だ。過去12カ月でいろいろなGTやツーリングカーでレースをした。例えば、インターナショナル・スーパースターでは、ハンガロリンクでマセラティで優勝したし、オーストラリアのV8スーパーカーでは、ホールデンで初めてのバサースト1000でトップ10でフィニッシュした。アデレードでは、メルセデス GT-SLSでポールポジションを獲得して、表彰台フィニッシュしたし、スパでのドイツのツーリングカー・レースではBMWで勝利した。事前にテストをせずにAUTO GPのようなシングルシーターでレースをするのは簡単なことではない。やっぱりパワーステアリングがなかったのが大きな問題だったね。クルマをきとんと感じることが快適ではなかったからね。クルマの挙動がわからなければ、レース週末の間にあまり多くのセットアップ変更をするのは不可能だ。レーススタート前にあまり走行時間がないときは特にね。レース週末のフォーマットは、ドライバーがF1に育っていくための役に立ちますか?AUTO GPは、間違いなくドライバーがF1に準備する助けになる。シルバーストンでのF1若手ドライバーテストでは、AUTO GPのフロントランナーである佐藤公哉がザウバーでうまくやっていたよね。レースをもっと長くするべきだと思う。それが大きな違い。F1カーでレースをする場合は、ずっと長く集中力を維持しなければならないし、体力的にもずっと厳しい。チャンピオンシップのレベルはどう思いますか?AUTO GPのレースのレベルは競争的だ。まだチャンピオンシップの全体像は掴めていない。本当に世界的なレースになるには、海外でレースをすることがチャンピオンシップにとって重要なことだと思う。そうすれば、ドライバーはトラックの経験をもっと積める。それに海外でのレースは、パートナーやメディア、世界中のドライバーを惹きつけるだろう。そうすれば、広くAUTO GPへの注目が増す。AUTO GPの組織とドライバーはそれに値するべきだと思う。
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