佐藤公哉が、AUTO GP 第4戦シルバーストンのレース週末を振り返った。ランキング首位の佐藤公哉にとって、シルバーストンはAUTO GP参戦4戦目にして初めて過去にレース経験のあるサーキット。当然、好成績が期待されたが、5月31日(金)の練習走行1回目は3番手で同日の練習走行2回目では5番手。いずれもトップからは0.5秒以上後れてしまい、決して順調な滑り出しとは言えなかった。
同日の午後に実施された30分間の予選では、開始10分でライバルがメカニカルトラブルでコース脇に車両を停止したため1回目の赤旗中断。さらには、開始25分にも別のライバルがメカニカルトラブルでコース脇に車両を停止して2回目の赤旗中断。佐藤公哉にとっては、この2回目の赤旗中断は最悪のタイミングで訪れた。赤旗中断直前の周回でセクター1とセクター2を自己ベストタイムで揃えおり、そのままコントロールラインを走り抜ければポールポジション獲得も十分に射程圏内だった。結局、ライバルに降りかかったトラブルに巻き込まれた形の佐藤公哉は、決勝レース1で6番グリッドを得るに留まった。高気圧の影響で前日に引き続き好天に恵まれたシルバーストンで、AUTO GP第4戦の決勝レース1は6月1日(土)の午後2時20分にスタートした。6番グリッドの佐藤公哉はスタートに失敗して9番手で1周目を終えると、その後はペースの遅い複数の先行車両に行く手を阻まれてトップの2台に逃げられてしまう。ピットストップをレース終盤まで延ばして見掛け上の順位を3番手へ上げた佐藤公哉は、12周目終了時点でタイヤ交換義務を済ませると7番手で戦列に復帰。その後も必死に追走するが、順位を上げられずチェッカードフラッグ。レース後、優勝者に競技規則違反のペナルティが科されたため、佐藤公哉は6位へ繰り上がりました。決勝レース1の結果に基づき3番グリッドから臨んだ6月2日(日)午後1時20分に始まった決勝レース2、レッドシグナル消灯にいち早く反応した佐藤公哉で、1列目の2台をあっさりとかわして第1コーナーへ首位で進入。佐藤公哉は後続を徐々に引き離し、レース中盤には立て続けにファステストラップをたたき出して独走態勢を築いた。タイヤ交換義務を消化するレース終盤のピットストップでは右後輪の装着に手間取り、さらにはピットレーン後方から佐藤公哉に迫る車両があったため、再発進に時間を要した。コースには首位で復帰したが、2番手のドライバーが佐藤公哉の背後に迫った。温まっていないタイヤでペースを上げられない佐藤公哉だったが、残り2周をライバルの追撃から逃げきり今季3勝目を手にした。全8戦で開催される今季のAUTO GPはこれでシーズンのちょうど半分を消化し、佐藤公哉は選手権得点を126点まで伸ばしてランキング首位の座を再び固めた。佐藤公哉「決勝レース1のスタートは僕のミスです。9番手に落ちてからは目の前に何台も遅いクルマが居たので、ピットストップを早めに済ませる作戦変更も考えましたが、当初の予定どおりレース終盤までピットストップは先延ばしとしました。先行するクルマがピットストップして視界が開ければ自分のペースも上がると見ていましたが、前日とは真逆のオーバーステアの操縦性を示すクルマに悩まされて、単独走行でも思うような走りはできませんでした。前日に失敗したスタートも、決勝レース2ではクラッチペダルの操作に集中した結果、うまく決められました。ライバルのスタート前のタイヤ選択が早めのピットストップを匂わせていたので、僕は早く首位に立ってレース序盤から逃げようと全開で走りました。11周目終了時点でのピットストップは予定どおりです。もっと僅差の戦いになると思っていましたが、後続がレース序盤から簡単に離れて行ったのでその時点まではラクな展開でした。ただ、ピットストップで右後輪の装着に時間を要した場面は、このレースでいちばんのピンチでした。装着したタイヤは走行距離も多く、温まってもいなかったので後ろに接近を許しましたが、なんとか逃げきりました。ランキング首位でこの大会を終えられたのは良かったのですが、クルマについては見直すべき点が多くあります。また、前大会も今大会も僕は幸運に恵まれた面があります。現状に満足せず、次の大会に向けてしっかりと準備を整えます」
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