ハースF1チームのケビン・マグヌッセンは、F1カナダGPでのチーム批判と解釈された無線での発言を釈明した。F1カナダGPを17位でフィニッシュしたケビン・マグヌッセンは、レース中に無線で「これまでレーシングカーで経験したなかで最悪の経験だ」と発言。チームプリンシパルのギュンター・シュタイナーが「いいかげんにしろ」と返したことでチームとの不和が懸念された。
しかし、レース後、ケビン・マグヌッセンは批判的なコメントはピレリのタイヤに対するものだったと釈明した。「これまで経験したなかで最悪な気分だったのは確かだけど、クルマはとても良かったし、速さもあるし、とてもよくデザインされている。周回していたタイヤがどうにもならなかったんだ」と Ekstra Bladet にコメント。「かなりイライラしていたけど、それはチーム全体も同じだ。僕の発言はチーム批判ではない。クルマの中で感じている無力さと遅さに対するもっと大きなフラストレーションを表現したものだ」ハースF1チームは、2019年のピレリタイヤがそこまで酷い状況になる原因を突き止めようとしてきた。トンネルの終わりに光は見えているかと質問されたケビン・マグヌッセンは「わからない。このような良いクルマなのにあんなに遅くしか走れないなんて何が起こっているのか把握するのは難しい」とコメント。ギュンター・シュタイナーは、チームは答えを探し続けていくと語る。「本当にいい感じの場所もあれば、まったくどうにもならない場所もある。その理由は正確にわかっている。タイヤがうまく機能していない。だが、問題を抱えているのは我々だけではない」ギュンター・シュタイナーは、タイヤの状況はF1にとって良いことではないと語る「もはやクルマがどれだけ優れているかではなく、誰がタイヤをうまく機能させられるかになっている。もはやタイヤハンドリングチャンピオンシップだ」とギュンター・シュタイナーはコメント。「今シーズンここまで起こっていることについてドライバーを責めることはできない」