小林可夢偉は、SUPER GT 第4戦 タイでSUPER GT初勝利を挙げた。No.39 DENSO KOBELCO SARD LC500はヘイキ・コバライネンがスタートドライバーを担当。スタートで2番手に浮上する。首位をテール・トゥ・ノーズで追うまでに至った39号車は、19周目、メインストレートで並びかけ、その後も再三にわたる追撃の末に、4コーナーでパス。ついに首位を奪う。
36周目に首位を行く39号車がピットイン。コバライネンから小林可夢偉へとドライバーチェンジ。首位のままコースへ復帰する。その後、No.36 au TOM'S LC500の関口雄飛が迫り、何度も並びかける2台だったが、小林可夢偉も巧みなライン取りで抜かせず、その後でチャンスを窺うNo.6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也)と共に、3台での首位争いはレース最終盤まで続く。39号車小林か、36号車関口か、という息を呑むようなバトルは、ファイナルラップ、突然の36号車のスローダウンで閉幕。36号車は残り1周というところで痛恨の燃料切れに見舞われ、コース脇に車両を停める。小林可夢偉はトップを守ってチェッカーを受け、SUPER GTでの自身初勝利を飾った。LEXUS勢にとっても今季初勝利。小林可夢偉自分にとっては初めてのサーキットなので、正直なところ、来る前は勝てるとは思っていませんでした。前戦の鈴鹿では、僕は予選も決勝も走っておらず、その前の富士もWECで欠場したため、事実上、開幕戦の岡山以来、久しぶりにLC500に乗ってのレースでした。そんな中で勝てたというのはすごく嬉しいし、チームがすごく頑張ってくれました。ここまで仕上げてくれたチームのみんな、そしてもちろん前半すごく頑張ってトップで僕に車を渡してくれたヘイキにも感謝します。状況としてはそんな簡単なレースではなかったのですが、ヘイキがとってくれたマージンを使いながら、何とか1位をキープできればと頑張りました。また、(大嶋)和也と(関口)雄飛もすごくフェアに戦ってくれました。僕はレース後半を担当しましたが、終盤で(関口)雄飛と競り合うことになりました。競り合いながら『どうやらペース自体は向こうの方が速いみたいだ』と感じていました。それでもターン1で僕の方が速かったので抜かれなかったんだと思います。それにトラフィックを上手く使えたことも良かったですね。初めてのサーキットで、しかも久々のレースだったからGT300車両を、どのくらいのリスクを払って抜けばいいのか、ちょっと分からない部分もありましたが、何とかポイントを持って帰ろう、と思いながら走っていました。次回は富士の500マイルですが、ここでも勝てるようがんばります。ヘイキ・コバライネンもちろん勝ててとても嬉しいです。特に、可夢偉選手との初勝利というのはとても重要なことです。我々のチームは今季、開幕戦の岡山で下位に沈み、第2戦富士では2位表彰台、第3戦鈴鹿は私のミスでリタイアと、ジェットコースターのような浮き沈みの激しいシーズンを過ごして来ており、何とか好成績を獲得すべく、懸命な努力を続けてきました。ようやくこの週末、その結果が得られて本当に嬉しく思っています。 関連:【SUPER GT】 第4戦 タイ 結果:DENSO KOBELCO SARD LC500が優勝
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