小林可夢偉は、母国グランプリである日本までケータハムのF1シートを保持できるかどうかわからないと述べた。F1ベルギーGPでアンドレ・ロッテラーにシートを奪われた小林可夢偉は、2週間前のF1イタリアGPでレースシーートに復帰した。F1イタリアGPでは、フォーミュラ・ルノー3.5で上位争いをしているロベルト・メルヒが、スーパーライセンス取得を目指して金曜フリー走行で小林可夢偉のマシンを走らせていたが、ケータハムは、F1シンガポールGPでも小林可夢偉がレースに出場することを発表した。
鈴鹿サーキットのプロモーターも、小林可夢偉がF1日本GPのグリッドに並ぶことを熱望しているが、小林可夢偉とケータハムの契約はレース毎のままとなっている。「彼らが発表するまでは1レースだけです」と小林可夢偉はコメント。「鈴鹿でレースができることを願っていますが、まだ確定していません。とにかく、今週末に自分の仕事をして、様子を見てみるつもりです」「シーズン終了までの契約があるはずですが、F1では、契約通りにいかないこともありますし、それは驚きではありません」「日本GPのプロモーターとも話しましたし、彼らも状況を理解しています。残念ながら、僕たちにできることはありません」だが、小林可夢偉は、今シーズンさらにレースを逃すリスクが、来年のF1グリッドに残るチャンスを妨げるとは思っていない。「クルマで自分に何ができるかはすでに十分に示してきました。僕にはV6ターボの経験がありますし、来年に備えるだけの経験があります」「パフォーマンスに関しては心配していません。スパでシートを失ったのはパフォーマンスのせいではありません」「まだ来年もF1にいたいですが、財政的にF1は本当に酷くなっているので、現実的になる必要があります」