スーパーフォーミュラに参戦中の野田樹潤が、ジャガーからフォーミュラEのテストに参加した。チームメイトには同じく女性ドライバーのジェイミー・チャドウィックが加わり、野田樹潤にとっては貴重な国際的機会となった。テスト前の1週間、野田樹潤はチームの通常セッションに帯同し、ドライバーたちのブリーフィングにも積極的に参加。技術的な議論を楽しみながら、チームのワークフローを熱心に学ぶ姿が見られたという。
実走ではシミュレーターでの走行時間が限られていたにもかかわらず、チャドウィックとの差は0.8秒以内と健闘。午前から午後にかけて1.3秒タイムを縮め、クリーンな2セッションを走り切った。「シミュレーターを走った時点で、このクルマのトラクションがすごいと感じました。特に350kWモードでは、これまで乗ったどのマシンとも違う感覚でした」と野田樹潤は『The Race』に語った。「加速がとにかく速くて、スーパーフォーミュラの全車を抜けるんじゃないかと思うほどです。電動車のすごさを改めて実感しました。最高速はスーパーフォーミュラより遅いですが、加速が勝っているので、その特性をうまく活かせるように走りながら調整していました。とても良い経験になりました」フォーミュラEのポテンシャルを体感した野田樹潤野田樹潤はミッチ・エバンスのマシンをドライブし、限られた準備時間ながらも堅実にプログラムを消化。電動パワートレインのレスポンスやエネルギーマネジメント特性に順応する姿勢を見せ、チーム関係者からも高い評価を受けた。スーパーフォーミュラでの経験を活かし、異なるカテゴリーでも順応力を証明した野田樹潤の挑戦は、今後のキャリアにおいて大きなステップとなりそうだ。
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