鈴鹿サーキットで行われたフリー走行2回目は、オスカー・ピアストリがトップタイムを記録し、メルセデス勢が続く形で終了した。一方で、各チームの状況は大きく分かれ、信頼性トラブルに苦しむドライバーと順調に周回を重ねるドライバーの明暗が鮮明となった。天候はドライコンディションを維持しつつも、路面温度が徐々に低下。タイヤのマネジメントと走行プログラムの精度が問われるセッションとなり、各チームの実力差と課題が浮き彫りになった。
信頼性トラブルが各所で発生金曜走行で最も大きな影響を与えたのは信頼性の問題だった。ランド・ノリスは油圧系トラブルにより出走が遅れたものの、最終的には17周を走行して4番手まで浮上した。ただし、マシンの挙動はやや不安定で、完全な状態とは言えない内容だった。ガブリエル・ボルトレトはわずか11周にとどまり、アービッド・リンドブラッドに至ってはギアボックスの問題でアウトラップ1周のみ。FP1に続いて走行不足に苦しむ形となった。セルジオ・ペレスもFP1でのアレクサンダー・アルボンとの接触によるフロアダメージの影響で走行時間を失い、各所で準備不足が目立つセッションとなった。トップ3チームが一歩リード現時点の勢力図としては、メルセデス、フェラーリ、マクラーレンの3チームが一歩抜け出している。ピアストリがトップタイムを記録し、アンドレア・キミ・アントネッリ、ジョージ・ラッセルが続く構図となり、この3チームによる争いが週末の中心になる可能性が高い。一方でレッドブルはやや後退。マックス・フェルスタッペンは10番手、アイザック・ハジャーは15番手と苦戦し、開幕戦で見せた競争力からは後退した印象となった。今夜のセットアップ見直しが不可欠な状況だ。ピアストリが初の好材料ピアストリにとっては今季初めてと言えるポジティブな1日となった。開幕2戦でいずれもスタートできていない状況の中、この日はトップタイムを記録。アントネッリに0.092秒差、ラッセルに0.205秒差をつける内容でセッションを終えた。依然としてメルセデスが本命と見られるが、マクラーレンがフェラーリと互角以上に戦える可能性を示した点は大きい。各チームのパワーモードや燃料搭載量の違いが明らかになるのは予選以降となるが、少なくとも中国GPよりは競争力を取り戻している様子がうかがえる。FP2終了とロングラン準備セッション終盤にはチェッカーフラッグが振られ、各車はスタート練習へと移行した。サポートレースがないため、この日は2回のスタート練習が許可され、各チームは決勝に向けた最終確認を実施。リンドブラッドを除く全車がトラック上に戻り、ロングランデータの収集を進めた。一方でアウディは依然として厳しい状況にあり、ボルトレトは終盤にようやくコースへ復帰するも十分な走行はできず。チームとして今季初めて2台完走を達成できるかが大きな課題として残った。週末に向けた焦点金曜の時点では、トップ3チームが優位に立つ一方で、信頼性の差がそのまま戦力差につながっている。特に走行不足に陥ったドライバーにとっては、予選までの短い時間でどこまで挽回できるかが鍵となる。鈴鹿特有の高負荷レイアウトにおいて、速さと同時に安定性が問われる週末。その本当の序列が明らかになるのは、土曜の予選セッションだ。2026年F1日本GP フリー走行2回目1.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) - 1分30秒133(28周)2.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) - 1分30秒225(27周)3.ジョージ・ラッセル(メルセデス) - 1分30秒338(28周)4.ランド・ノリス(マクラーレン) - 1分30秒649(16周)5.シャルル・ルクレール(フェラーリ) - 1分30秒846(27周)6.ルイス・ハミルトン(フェラーリ) - 1分30秒980(26周)7.ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ) - 1分31秒441(26周)8.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ) - 1分31秒496(29周)9.オリバー・ベアマン(ハースF1チーム) - 1分31秒498(27周)10.マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) - 1分31秒509(28周)11.エステバン・オコン(ハースF1チーム) - 1分31秒532(29周)12.リアム・ローソン(レーシングブルズ) - 1分31秒590(30周)13.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ) - 1分31秒608(29周)14.ピエール・ガスリー(アルピーヌ) - 1分31秒734(28周)15.アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング) - 1分31秒758(28周)16.ガブリエル・ボルトレト(アウディ) - 1分32秒072(10周)17.フランコ・コラピント(アルピーヌ) - 1分32秒438(27周)18.バルテリ・ボッタス(キャデラックF1チーム) - 1分32秒615(27周)19.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) - 1分33秒596(24周)20.セルジオ・ペレス(キャデラックF1チーム) - 1分33秒689(13周)21.ランス・ストロール(アストンマーティン) - 1分33秒951(21周)22.アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ) - 計測なし(1周)