F1イタリアGPでは、フェラーリのシャルル・ルクレールがポールポジションを獲得したが、ルクレールを含めたQ3ドライバーの“バリア戦略”が審議対象となっている。予選Q3の最後のアタックに向け、スリップストリームを獲得したい全ドライバーが最初のシケイン通過までにポジション争いを展開。
ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)はシケインでランオフエリアを横切り、集団に混ざることを目指したが、2番手にいたランス・ストロール(レーシングポイント)は抜かれないようにスローダウン。後続のマシンも全員がスピードを落とした.。だが、そうこうしているうちにセッション時間は刻々と経過。最終的に前に移動したカルロス・サインツだけが、時間内にラインを通過して2回目のアタックを実施した。セッション終了後、FIA(国際自動車連盟)はこの最後のラップについて調査中であることを発表した。ポールポジションのシャルル・ルクレールは「ポールには満足しているけど、最後に大きな混乱があったのは残念だ」とコメント。ランス・ストロールは“コメディショー”だったと語った。前戦F1ベルギーGPでのトウを巡る駆け引きに苦言を呈していたルイス・ハミルトンだが、意外にも楽しんでいるようだった。「僕たちが採用しているシステムはクレイジーだ」とルイス・ハミルトンはコメント。「全員が後退してポジションを得ようとしていた。それによって時間がなくなった。1回目の走行でポールポジションを獲得して時間がなくなるなんて面白いよね」「アウトラップは僕たち全員とって危険だ。みんながスローダウンするし、誰が隣にいるかもわからない。リスキーな仕事だ」F1レースディレクターを務めるマイケル・マシは、予選で“不必要”なスロー走行をした場合にはペナルティを科すと述べていた。関連:F1イタリアGP 予選 | トウを巡る駆け引きのなかルクレールがPP獲得
全文を読む