インディカー・シリーズは、2019年からレースに参戦する資格があるかを判断するための新しいガイドランドとしてF1のスーパーライセンスのような独自のシステムを導入する。今年、インディカーは、4つの新チームが参戦を果たして再興しているが、それが新しいガイダンスを導入するひとつの理由になったと理解されている。
また、もう一つの理由として、マツダが、2018年のレースシーズンの終了時点でUSF2000、プロマツダおよびインディライツチャンピオンシップを含むマツダ・ロードトゥインディ・プログラムを段階的に縮小すると発表したことが挙げられる。2010年に正式に発足したマツダ・ロードトゥインディプログラムは、USF2000からインディカシリーズとインディ500レースまで、これまでに250人以上の若いドライバー達にキャリアの道を開いてきた。新しいガイダンスでは、F1とNASCARカップ・シリーズで参戦していたドライバーには自動的にインディカー参戦の対象となる。また、インディ・ライツの競技者は、1年フルシーズンを戦い、選手権を3位以内で終えれば、参戦資格が与えられる。その3つのカテゴリー以外のドライバーは、2年間で最低30ポイントが必要なグローバルなモータースポーツでの実績によって評価される。仮に2018年にこのガイダンスが導入されていれば、元メルセデスのDTMドライバーであるロバート・ウィッケンズ、F2出身のジョーダン・キング、シングルシーターで実績を積んできたレネ・ビンダーはその資格を満たしていないことになる。また、F2転向を検討しているサンティノ・フェルッチも参戦するには資格を免除される必要がある。またインディカーは、テストライセンスも導入も予定。インディー・ライツの現行シーズンで2勝を挙げていない限りは8戦の出場が条件となる。インディ・ライツの下位カテゴリーだったプロマツダのドライバーは、3勝を挙げなければテストに参加することはできない。また、インディライツは強化されていくことになり、参戦予算を10万ドル削減し、賞金は増加。インディ・ライツのチャンピオンへのスカラシップは110万ドルに増加し、翌年にインディ500を含む3レースの参戦が確約される。