NTTグループは、2020年8月23日開催予定の第104回インディアナポリス500 (インディ500)において、NTTグループのスマート化技術を活用することで、ファンの観戦体験をよりよいものとし、また会場の安全性を向上させることにより、会場となるインディアナポリス・モータースピードウェイ(IMS)の価値向上を実現する。
NTTグループはスマート化技術を活用して、IMSのランドマークである「パゴダ」に、幅約30メートルのメディアウォール(大型スクリーン)を設置し、各種センサーから集められたデータに基づくレース情報をファンにリアルタイムで提供する。今回初めて導入される視認性の高いメディアウォールは、3つのスクリーンにビジュアル化された多様なデータ、様々な視点でのライブ映像を表示することで、ファンの注目を集める。例えば、NTTグループのAIを活用したスマート化技術により、メディアウォール上でコースにおける車両の現在位置を把握したり、次の動きを予測することが可能になる。また、リアルタイムで検知したコースでの接戦の模様をスクリーンに表示、さらにはピット予測、トップスピードなどもあわせて表示することが可能となる。IMSを所有するPenske Entertainment Corporationのプレジデント兼CEOのマーク・マイルズは「インディ500のためにIMSを訪れたファンの皆様は、レースの聖地において世界に類を見ない斬新な体験で迎え入れられることでしょう。スポーツの未来は、ファンの体験、安全性、利便性を向上させるために最新技術を活用できるかどうかにかかっています。NTTは、伝統と革新を融合し、進化し続けてきた私たちの精神を守り、さらに発展させるための新しくエキサイティングな手法を私たちに提供してくれます。」と述べた。IMSのプレジデント、ダグラス・ボールズは「NTTグループのスマート化技術により、レースの聖地でのファンの体験は大幅に向上されます。今年のインディ500では、統計データや情報により会場内の「パゴダ」での体験が一変され、これまで会場内のファンに提供されていなかった魅力的なレース情報がリアルタイムに提供されることになります。また、NTTグループは会場における安心・安全を向上し、1日に行われるイベントとしては、世界最大の本スポーツイベントにおいて、観客やイベント参加者の幸福にも貢献します。」と述べた。日本電信電話株式会社の島田明代表取締役副社長は「スポーツの未来は、ディジタルコンテンツの提供、最新技術の採用、イベント会場のさらなる活用等、様々なチャネルを通じたファンとの新たな関係構築にあると考えます。NTTグループの技術により、デジタルを活用したファンとの関係構築が実現されることで、INDYCARのモータースポーツ界でのリーダーポジション維持に貢献できるとともに、イベント会場での安全性向上を実現できるものと確信しております。」と述べた。NTTのソリューションは、IMSにおける会場のセキュリティ運用や安全監視等の安全対策を提供する。データ分析により、来場者や車両の混雑状況を検知するとともに、ゲートやトンネルにおける数値のトレンドに基づいて、今後の数値を予測し警告を発する。デジタル技術で強化された安全対策により、IMSだけでなく、すべてのインディカーのイベント会場において、ファンは一貫して安全面での効果を体感することが可能となる。Penske Entertainment CorporationとIMSは、ファンができるだけ多くのデータや情報にリアルタイムでアクセスできることを重要なテーマとしている。NTTグループはデジタル化の一環として、INDYCARモバイルアプリを提供しており、ファンはこのアプリを通じてレース中の車載カメラのライブ映像やオンデマンドでのハイライト映像などを視聴することができる。2019年からNTT インディカー・シリーズ冠スポンサーを務めるNTTグループは、今後も新たなファン体験の創出とスマートスポーツの実現に貢献していく。
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