ニコ・ヒュルケンベルグが、視線追跡メガネをシルバーストン・サーキットを走行する動画が公開された。メガネのフレームに取り付けられた5個の赤外線カメラが、ニコ・ヒュルケンベルグの目の正確な位置を追跡。その情報を、前方に向けて取り付けられたカメラに中継することによって、実際の視線をリアルタイムで捕えている。
動画では、ニコ・ヒュルケンベルグの超人的な反応速度が明らかになった。スタートシグナルが赤から青に変わってから、ニコ・ヒュルケンベルグがアクセルを踏むまでの時間は約0.09秒。オリンピックの陸上選手がスターターピストルに対してこれと同じ速さで反応した場合はフライングとなる。実際のトラック走行では、常にエイペックスを追っていることがわかる。ニコ・ヒュルケンベルグは「とにかく端から端へ、前方を見ている」とコメント。ちなみに目は絶え間なく動き続けるが、ニコ・ヒュルケンベルグがステアリングに目をやってボタンやスイッチ、メーターをチェックすることはほとんどない。