道上龍が、日本人初のレギュラードライバーとして参戦する2017年のWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)への意気込みを語った。2016年、ツインリンクもてぎで行われたWTCC第9戦日本ラウンドにスポット参戦した道上龍は、Honda Racing Team J.A.S.でレギュラードライバーとして参戦。自身のキャリア初となる世界選手権において勝利を目指す。
世界選手権にフル参戦することになったお気持ちは?昨年のスポット参戦で日本大会に出ましたが、それはまだお試しという感じでした。昨年末くらいから、来年参戦するかもということになって、一気に話がまとまり、1月からテストに参加しています。一線を退いて4年ほど乗っていない期間があったし、GT(SUPER GT)やSF(全日本スーパーフォーミュラ選手権)のチームで監督をやり、そのチームをよくしようということを考えてきました。ですので、また自分がドライバーとしてやることになって、本当に走れるのかとか、Hondaのワークスとしてやっていけるのかとか、いろいろと不安がよぎったのが正直なところです。でもそういうお話をいただいて、僕もHondaで育ってきて、断る理由はないと思いました。年齢という部分での不安はありません。ただ、今まで自分が日本のレースでやってきたことが、ツーリングカーの世界選手権で通用するのかなという不安はありますが、全力で戦います。昨年と今年のテストでWTCCには慣れましたか?おそらく、まだ今の時点ではそうでもありません。やはりレースをやっていく中でしか分からないこともあると思います。コミュニケーションもまだまだ足りないと思っています。でも一年やって、世界の舞台で戦うということを通じて、自分をさらに成長させようとも思っています。この経験で自分のレース人生をさらにステップアップさせようという思いと、それを楽しみにしている面もありますね。シーズン開幕に向けての意気込みをもちろん精一杯がんばります。でも初体験のサーキットがほとんどなので、短い時間でコースを覚え、走り方を考えなければいけないわけで、前輪駆動で大出力エンジンを搭載したWTCCの特別なマシンだけに、難しい部分もありますが、すべてを出しきって戦う覚悟です。日本でもWTCCのテレビ放映があるということなので、僕がむしゃらにやっている姿を見てほしいですね。うまくいかないこともあると思いますが、結果を求められていることも十分に理解しています。目一杯がんばりますので、応援よろしくお願いします
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