ホンダは、ドゥカティが2014年のMotoGP参戦をファクトリーオプションからオープンオプションに変更したことに不快感を示した。ホンダが参戦するファクトリーオプションは、ライダー1人あたり年間に使用できるエンジンの台数が5基に制限され、そのエンジンが凍結されることから、シーズン中の開発が不可能となる。
一方で、オープンオプションは、ライダー1人あたり年間で最大12基までの使用が可能。さらに、エンジンを凍結する必要はなく、シーズンを通じての開発が可能となるが、大会主催者側から供給される共通ECUの使用が義務付けとなる。ドゥカティは、ファクトリーライダーが共通ECUを使用してポジティブなフィードバックを与えていたことから、オープンオプションへの変更を決断した。プレシーズンテストでは、新しい高度なスペックのソフトウェアを搭載したドゥカティのアンドレア・ドヴィツィオーゾが、ホンダのダニ・ペドロサの0.006秒差につけた。ホンダのチーム代表リビオ・スッポは「ホンダとしての立場は明白だ。我々はドゥカティは遅れていると理解しており、彼らはリカバーするためにあらゆることを試している」とコメント。「オープンクラス規約が、シーズンを通して彼らがエンジンに取り組むことを許すのは確かだ。彼らにとってそれは重要なことだと私は理解している」「一方で、我々はドゥカティの発表がオープンになるほんの数日前にマニエッティ・マレリから新しいソフトウェアが導入されたことにかなり不満を抱いている。それはオープンクラスの共通ソフトウェアよりもかなり複雑だ」「我々はそれについて話をする必要があると考えている」「結局、オープンクラスが、ファクトリーバイク、非常に高度なソフトウエア、より多くの燃料、より多くのエンジンであるならば、ファクトリーバイクと比較して安価なクラスではない」「私は、より安価なクラスを作ることが規約の狙いだったと思っている。なので、我々はそれについて考える必要があると思う」ホンダチームがオープンクラスへのエントリーを試みる可能性について質問されたリビオ・スッポは、新しいクラスが作られた原則を解決することがプライオリティだと述べた。「我々はドルナとMSMAとともに、このクラスの狙いが何であったか全員がはっきり見えていたかどうかを理解する必要がある」「我々の理解、そして私が考えているのは、全員の理解はファクトリーバイクよりも安いクラスだったと思っている」「ドュカティの解釈はそうではない」「将来にむけて我々が何を望んでいるかを一勝にじっくりと考えなければならない問題だ」「我々がより安価なクラスを望んでいるのであれば、オープンオプションはそうではない」関連:MotoGP:ドゥカティ、オープンオプションへの参入を決断