松下信治が、2015年のGP2シリーズを振り返った。今年、ARTグランプリからGP2に参戦した松下信治は、ハンガリーのレース2で優勝、バーレーンのレース1で2位、オーストリアのレース2で3位を獲得し、シリーズランキング9位となった。今年のGP2チャンピオンを獲得したストフェル・バンドーンと組んだ松下信治は「すばらしいチームメートとともにレースができたことはいい経験でした」とコメント。
「常に比べられ、レースでは勝ったこともありましたが、予選では一度も勝てなかったことが悔しいですね。また彼はフリー走行、予選、決勝のすべてにおいて上位にいますが、自分にはまだそのような強さが足りないと感じました。速さをみせることはできたし、自信はありますが、まだ結果にバラつきがあります」「今年は、コースをよく知らないという面もありましたが、総合力がまだまだ足りないと思います。ここで戦っているドライバーのレベルは間違いなく高いので、その中で勝つためにはもっと力をつけないといけないですね。勝つためにやっているし、負けるとは思っていないですが、もっと練習し、レベルを上げていきたいと思います」「GP2はフリー走行の時間が短く、予選ではいきなりコンパウンドの違うタイヤでアタックしなければいけない難しさがあります。イメージを高めてタイムをポンと出す直感みたいなものも必要で、そういうところのレベルも上げなければいけません」「来季もう一度チャレンジできるとしたら、それが可能だと思います。また今年経験したこと、例えばコースはほとんどわかりましたから、それを生かせば今年に比べてだいぶいい状況になると思います」「来季チャレンジできれば、もちろんチャンピオンを狙ってがんばります。チームメートがいいデータを残してくれていますし、総合力の高いチームなのでいいドライバーが乗れば勝てる体制です。自分がいいドライバーになって、勝つしかないと思っています」