ホンダは、F1 スペインGP予選で、ルーベンス・バリチェロが11番手、ジェンソン・バトンが13番手だった。第1セッションからタイム差が100分の1秒単位で拮抗する、し烈な戦い。14番手のバリチェロと2番手ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)との差は、コンマ4秒もない。そこからコンマ2秒落ちのバトンは、16番手だった。この日は、金曜日まで装着していたリム・シールドは装着されなかった。
第2セッションで上位陣は次々に1分20秒台に突入する。1回目のアタックで、バリチェロは7番手。一方のバトンは、コンマ3秒遅れの15番手だ。そして二度目のアタック。バリチェロは1分21秒049のタイムを出したが、最終セッション突破ラインにわずか0.065秒およばず、11番手だった。バトンも1分21秒211を出したものの、13番手だった。ルーベンス・バリチェロ (11位)「予選第2セッションでの最後のアタックは完ぺきだった。いいタイムが出せて、チームのためにも、僕自身のためにもうれしい。残念ながら、トップ10に残るにはやや速さが足りなかったようだが、すぐにトップ10入りを果たせるところまできている。ラップタイムにはとても満足だ。あとわずかのところにまで迫っていたのは悔しいが、今日のパフォーマンスに満足しているし、明日を楽しみにしている。新しい空力パッケージは確実に進歩している。先週のテストや、この週末のマシンフィーリングがそれを証明している。パフォーマンスを最大限に引き出すためにまだ調整は続くが、今日の予選ではいいセットアップができた。明日のレースでも、そうできる自信がある。まだトップ10の位置ではないし、ポイント獲得も微妙な位置ではあるが、入賞できるように中団で起きるあらゆることをうまく生かしていく必要がある。明日はできるだけ攻めていきたい。」ジェンソン・バトン (13位)「今日の予選は、ほかのドライバーとの差がとても接近していて、僕らにとってタフなセッションだった。この週末は、先週のテストで得ていたフィーリングを取り戻すために、空力関係の作業をたくさん行った。僕の最後のアタックではリアエンドが不安定で、アンダーステアがかなり出ていたので、フロントウイングをいくらか上げた。これがとても効いてリアが安定し、アンダーステアもなくなった。そのため、いかにマシンを理解し、先週は出せていたはずのタイムに追いつけるかがポイントだ。状況を考えれば、今日のポジションには満足している。最後のアタックでは、マシンバランスがかなりよくなっていた。僕たちは確実に進歩している。新しい空力パッケージを正確に理解し、そこから最大限のパフォーマンスを引き出すには、もう少し時間が必要だ。しかし、明日のレースに向けたポジションには満足だし、明日の展開を見ながら、チャンスを生かしたい。」スティーブ・クラーク レース兼テスト担当ヘッド・エンジニア「トップ10のタイムはとても接近していて、ルーベンスは第3セッションまでわずか0.065秒というところだった。今日はトップ10にいける可能性は十分あった。最新のアップデートにより、我々のマシンは明らかに進化している。ただし、同じことがライバルたちにも言えるし、ゴール地点は常に前に進んでいるのだ。バルセロナのことは、いつもテストを行うので、よく知っている。我々は今、差がとても詰まり接戦している中で、本当の速さを見せつつあると思う」
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