ホンダはF1から撤退したが、同社が生み出したF1エンジンでレッドブル・レーシングが勝つことができれば満足するだろうーそう語るのは元F1ドライバーのリカルド・パトレーゼだ。昨年、ホンダのF1エンジンを搭載したレッドブルのマックス・フェルスタッペンがF1ドライバーズタイトルを獲得。2021年がラストイヤーとなったホンダは有終の美を迎えた。
ホンダはエンジンサプライヤーとしてF1のエントリーリストから名前を消すが、本田技術研究所からHRC(ホンダ・レーシング)に運用を移行して、レッドブルの2チームへのF1エンジン供給を継続。正式には発表されていないが、日本でのF1エンジンの生産および供給は新しいF1エンジン形式が導入される前年の2025年まで続けられると報じられている。また、もうひとつ重要なニュースとして、これまでホンダF1のマネージングディレクターを務めた山本雅史が、ホンダを退社して独立し、自身のコンサルタント会社である「MASAコンサルティング・コミュニケーションズ」を設立。レッドブルのエンジン部門となるレッドブル・パワートレインズと契約して、日本のホンダおよびHRCとのパイプ役的な役割を果たすことが明らかになっている。元F1ドライバーのリカルド・パトレーゼは「昨年のエンジンは非常に競争力がありました」と語った。「マシンサイドにホンダのロゴはもうないが、レッドブルを100パーセントサポートする。彼らは、レッドブルで勝つことができれば満足だと思う」レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、再びメルセデスと対戦することになると考えているが、チームマネージャーのジョナサン・ウィートリーは、2021年後半に導入された2022年型のフェラーリの新しいF1エンジンは「非常に強力」だと分析している。しかし、元フェラーリドライバーのフェリペ・マッサは、フェラーリF1がタイトル争いに戻る準備ができているかどうか確信していない。「良い結果を得るには、多くのハードワークとクールな頭が必要だ」とフェリペ・マッサはRTLに語った。「フェラーリでクールな頭は難しい」