ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2021年F1アブダビGPの金曜フリー走行を振り返った。アブダビGPの開催地であるヤス・マリーナ・サーキットは、マックス・フェルスタッペンが勝利を挙げた2021年から改修が施された。2つのシケインが撤去され高速コーナーに変わり、最終セクターに微調整が加わった。
FP1では新しいレイアウトに慣れることからはじまり、昨年の感覚を取り戻しながら、マックス・フェルスタッペンがトップタイムをマーク。セルジオ・ペレスはフェルスタッペンと0.3秒差で4番手となり、その後ろにはわずか0.015秒差で角田裕毅が5番手につけ力強さを見せた。ピエール・ガスリーは7番手となり、ホンダF1 パワーユニット勢4台がトップ7に入る幸先のいいスタートを切った。このカタールGP、サウジアラビアGPと同じ日没に開催されたFP2は、予選・決勝と同じような時間帯で行われ、予選・決勝のシミュレーションとなるセッションになった。照明に照らされたFP2は、チャンピオンが決まる日曜日の決勝を想定した走行が行われ、フェルスタッペンが4番手となりその後ろ5番手にペレス、そして角田が7番手とガスリーが10番手と続き、ホンダF1 パワーユニット勢への期待が高まる初日となりました。「シーズン最終戦・アブダビGPの初日は、昨年から改修されたサーキットの変化を理解するところから開始しました」と田辺豊治。「今日の時点で昨年の予選のポールポジションのタイムよりも10秒以上もタイムアップしており、非常に高速化していることがわかります」「PUとしては、事前のシミュレーションをもとに、高速化したトラックにデータを最適化することにフォーカスし、4台のマシンとともにセッションを順調に消化していきました。本日収集したデータをもとに明日の予選、そして明後日のレースに向けて、さらにパフォーマンスを上げる努力を進めます」「今日の走りからも、今回もライバルは強力で、楽な予選・レースにはならないと見ています。最後の最後まで力を尽くし、タイトルを目指して戦っていきます」
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