ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2021年 第16戦 F1トルコGPへの意気込みを語った。10月8日~10日、本来は日本GPが開催される予定だったレースウイークに、イスタンブールでトルコGPが行われる。イスタンブール・パークは、2005年から2011年までF1グランプリが開催されてきたサーキットで、昨年コロナ禍によるスケジュール変更でカレンダーに復活。今年も日本GPの代替イベントとして2年連続での開催となった。
イスタンブール・パークは、ヘルマン・ティルケによって設計され、5.4kmの全長に14個のコーナーを持つ近代的なサーキット。世界各地にある名の知れたサーキットのコーナーのデザインをオマージュしていることで知られており、アメリカのラグナ・セカ・サーキットの“コークスクリュー”を模したターン1や、ニュルブルクリンクの旧サーキットの一部にも似た複数の頂点を持つロングコーナーのターン8などが配されている。現在、マックス・フェルスタッペンは2ポイント差のランキング2位と、激しいチャンピオンシップ争いが続いている。前回のロシアでは最後尾から2位フィニッシュという劇的な展開になったが、「今週末は4台そろっていいパフォーマンスを発揮し、しっかりとポイントを積み重ねることができるよう、全力で臨みます」と意気込みを語った。「今週末は、ロシアGPに続き、後半戦のフライアウェイレースとなるトルコへ向かいます」と田辺豊治はコメント。「昨年、COVID-19の影響を大きく受けてレースカレンダーに急きょ追加となり、9年ぶりに行われたトルコGPが、今年も開催されることとなりました。舞台となるイスタンブール・パークは、イスタンブール郊外のアップダウンに富んだ地形に位置し、低速から高速まで様々なコーナーがレイアウトされるテクニカルなサーキットです。特にターン8は、左に回り込みながら超高速で駆け抜けるコーナーで、ドライバーにかかるGが非常に大きいことでよく知られています」「今週末は、本来であれば日本GPが行われるはずだった週末になります」「我々のプロジェクトの最終年、そして日本人ドライバーの角田選手のデビューイヤーに、母国であり我々のホームサーキットでもある鈴鹿でのレースができないことを本当に残念に思っています。オンラインイベントなど、日本のファン向けに多くの企画が用意されていますので、トルコGPとともに楽しんでいただければと思っています」「前戦ロシアGP、フェルスタッペン選手がポイントリーダーのポジションは譲ったものの、PUペナルティーの影響を最小限に抑えられたことは、この先のチャンピオンシップ争いにおいていい結果だったと思います。いつも応援いただいている日本のファンの皆さんにいい結果を届けるべく、昨年の走行データやシミュレーションをもとに、イニシャルの設定を十分に整え、さらにセッションごとにセッティングの最適化を進めていきます」「今週末も全力で挑みます」
全文を読む